お知らせ Archive

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実験教室サポート in 松川小学校

7月9日に福島市立松川小学校で開催された実験教室に、

私たちもお手伝いさせていただきました。

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まず、小学校に行って

階段もその手すりも実験台も低いことに衝撃を受けました(;゜▽゜)

 

実験内容は身近な水のpHを測るというものでした。

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まほうのくすり…  いやいや、指示薬を溶液に入れて

色の変化を観察しています。

 

みんな楽しんでくれたようなので良かったです。

八木沼

 

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環境放射能除染学会,第3回研究発表会にて研究成果発表を行いました。

2014年7月3日(木)~4日(金)の会期で,郡山市民文化センターにて開催されました「環境放射能除染学会」において高貝研究室から1件の研究成果発表を行いました。

 

【一般講演】”海水中Sr-90の短時間定量を目的とする鉄-バリウム共沈グロスベータ計測法” ○紺野 慎行高貝 慶隆(郡山市民文化センター,郡山)2014.7.3

環境放射能除染学会HPより,当日の発表会場の様子

環境放射能除染学会HPより

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第74回分析化学討論会(郡山)にて3件の研究成果発表を行い、若手ポスター発表にて賞を受賞しました。

2014年5月24日(土)~25日(日)の会期で,日本大学工学部にて開催されました「第74回分析化学討論会」において高貝研究室から3件の研究成果発表を行いました。

若手ポスター発表では,松枝誠(M2)が若手ポスター賞を受賞しました。

1.【一般講演】”環境試料中の全β放射能分析と放射性ストロンチウムに関する定量的評価” ○紺野 慎行1,2 ・ 高貝 慶隆2,3,福島県原子力セ1 ・ 福島大理工2 ・ 福島大環境放射能研3(日本大学工学部,郡山)2014.5.24

2.【一般講演】”カスケード濃縮分離型ICP-MS法による福島第一原子力発電所の水処理装置(サリー)から発生する滞留水中のストロンチウム90迅速分析“ ○高貝 慶隆1,2 ・ 古川 真3 ・ 松枝 誠1 ・ 亀尾 裕4 ・ 田中 究4 ・ 鈴木 勝彦5,福島大理工1 ・ 福島大環境放射能研2 ・ パーキンエルマー3 ・ 原子力機構4 ・ JAMSTEC5(日本大学工学部,郡山)2014.5.24

3.【若手ポスター発表】”カスケード濃縮分離型ICP-MSストロンチウム90迅速分析法における1兆倍安定同位体Sr共存の影響とその定量値補正法“ ○松枝 誠1 ・ 古川 真2 ・ 亀尾 裕3 ・ 鈴木 勝彦4 ・ 高貝 慶隆1,5,福島大理工1 ・ パーキンエルマー2 ・ 原子力機構3 ・ JAMSTEC4 ・ 福島大環境放射能研5(日本大学工学部,郡山)2014.5.25

 

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ICP 質量分析法による放射性 90Sr の迅速分析について「Isotope News 」誌(2014年5月号)に掲載されました。

公益社団法人 日本アイソトープ協会の『Isotope News(1 May 2014)』誌に研究成果が掲載されました。

【著者/論文誌名】 高貝慶隆、古川真、亀尾裕、鈴木勝彦, Isotope News, 2014, No.721, 2-7

【タイトル】”ICP 質量分析法による放射性 90Sr の迅速分析とその適用事例“

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英国王立化学会『Analytical Methods』誌に研究成果掲載&表紙でハイライトされました。

イギリス王立化学会の『Analytical Methods(21 January 2014)』誌に研究成果が掲載されるとともに,当該号の表紙デザインに選ばれました。

【著者/論文誌名】 Y.Takagai,*M.Furukawa,Y.Kameo, K.Suzuki, Analytical Methods, 2014, 6, 355-362

【タイトル】”Sequential inductively coupled plasma quadrupole mass-spectrometric quantification of radioactive strontium-90 incorporating cascade separation steps for radioactive contamination rapid survey

【表紙デザインPDF】https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2014/ay/c3ay90113k#!divAbstract

【概要】  Sr-90等のβ線核種は,放射性Cs等のγ線核種と比較して,簡易モニタリングが技術的に難しい。従来の分析法(ミルキング法)では,分析時間が2週間かかるために十分な調査には至っていない。迅速で精度の高い分析方法で,実験者の安全(放射線防護)を確保できる分析手法が望まれている。本研究では,オンライン濃縮-酸素リアクションの連続自動前処理システムによる放射性ストロンチウム90の高周波誘導結合プラズマ-質量分析装置(ICP-MS)を開発した。種々の検討の結果,本法は,Sr-90の同重体干渉の影響を全く受けないSr-90分析に特化したICP-MS分析であることを実証した。測定時間は,土壌試料のマイクロウェーブ加熱分解操作を含めると2時間,水溶液の測定装置の稼働時間のみでは15分であり,検出下限値(3σ)は,土壌濃度で3.9 Bq/kg (重量濃度換算:0.77 ppq)であった。また,本法は,安定同位体と放射性同位体のピーク強度比の計測(検量線の作製)を行った結果,非密封放射性物質としての管理が必要な放射性Sr標準溶液を使用することなく,安定同位体であるSr-88の標準溶液からマスバイアス補正によって定量できることが分かった。福島県内の空間放射線量の極めて高い地域の土壌からN.D.~89 Bq/kgまでの濃度範囲でSr-90を検出した。また,この土壌を公定法によってクロスチェックしたところ,定量値がほぼ一致し,良好な結果を得た。

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第4回分析化学セミナー(福島大学)を開催しました。

2013年12月14日(土)~15日(日),高貝研究室主催 第4回分析化学セミナーを開催しました。

主催: 福島大学 高貝研究室

参加者: 高貝研究室〔福島大学〕

      間中研究室〔富山高専〕

      押手茂克先生〔福島高専〕

      加藤 健先生〔茨城県工業技術センター〕

【セミナー内容】

 14日・・・福島大学見学&設備概要,発表会(高貝研3件,間中研1件),交流会

 15日・・・講演会(間中先生〔富山高専〕,押手先生〔福島高専〕,加藤先生〔茨城県工業技術センター〕)

発表会では,高貝研究室より阿部 遼太(B4),歌川 翔也(B4),松尾 晴児(M1)の3名が発表を行いました。

研究室間の交流も取れ,中身の濃いセミナーとなりました。

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平成25年度化学系学協会東北大会及び 日本化学会東北支部70周年記念国際会議(仙台)にて研究成果発表を行いました。

International Symposium for the 70th anniversary of the Tohoku Branch of the Chemical Society of Japan

 

 

 

 

 

 

 

2013年9月28日(土)~30日(月)の会期で東北大学川内北キャンパスで開催されました『平成25年度化学系学協会東北大会及び 日本化学会東北支部70周年記念国際会議』(International Symposium for the 70th anniversary of the Tohoku Branch of the Chemical Society of Japan)におきまして,本研究室から3件(招待講演1件,ポスター発表2件)の発表を行いました。

ポスター発表: 松尾晴児(M1)と松枝誠(M1)

○S. Matsuo (M1), Y. Takagai, “Gas chromatography mass-spectrometric quantification of pesticide residues in fresh vegetables followed by freeze drying-ternary component system in homogeneous liquid-liquid extraction”, 1P064.

○M. Matsueda (M1), Y. Takagai, “Synthesis and evaluation of various metal phthalocyanine-linked celluloses and the adsorption properties of polycyclic aromatic hydrocarbons”, 1P063.

依頼講演: 高貝慶隆

また,高貝先生が『70周年記念国際会議』のシンポジウム “Recent Advance in Analytical Science – MICHINOKU Symposium on Analytical Sciences –” にて,依頼講演を行いました。

Y. Takagai, W.L. Hinze, Additive Effects on Size Recognition in the Nonionic Surfactant Mediated Extraction of Silver Nanoparticles, the International Symposium for the 70th Anniversary of the Tohoku Branch of
the Chemical Society of Japan, “MICHINOKU Symposium on Analytical Sciences”, (Tohoku University, Sendai, Japan) 2013. 09. 28. (依頼講演)

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福島大学第55回定例記者会見にて研究成果を報告しました。

2013年9月18日(水),福島大学 第55回定例記者会見にて

ストロンチウム90(放射性物質)の新しい迅速分析法を開発” についての研究成果報告を行いました。

 

【研究概要】

福島大学,(株)パーキンエルマージャパン,(独)日本原子力研究開発機構,(独)海洋研究開発機構の合同チームは,放射性物質の一つであるストロンチウム90(90Sr)の新しい分析手法を開発した。90Sr はベータ線のみを出す放射性核種であるため,放射性セシウムなどのガンマ線を出す放射性核種と異なり,複雑な分析作業と長時間(2週間~1 ヵ月)にわたる化学処理および熟練の技術が必要であった。

今回,合同チームは,高周波誘導結合プラズマ-質量分析装置(ICP-MS)と呼ぶ分析機器を基軸として90Sr 分析に特化した分析手法を開発した。装置内の測定元素が通過する2 箇所に,『オンライン濃縮分離機能』と『リアクション機能』のストロンチウム認識機能を備えることで,段階的にストロンチウムだけが集まるシステムを構築した。測定に必要な装置稼働時間は約15 分であり,土壌試料などの固体試料の分解操作を含めたすべての作業工程を含めても8 検体で3 時間(=1 検体当たり約20 分)である。10mL の試料導入時における検出下限値(S/N=3)は,土壌濃度で約5 Bq/kg(重量濃度換算:0.9 pg/kg),溶液濃度で約3Bq/L(0.5 ppq)であった。迅速性で,現状のスクリーニング法としての利用が期待できる。本法は,非密封放射性物質としての管理が必要な放射性ストロンチム標準溶液を使用することなく分析できるため,緊急時において一般の環境分析機関でも測定することが可能である。また,全自動で分析するため,試料分解液を注入後,化学処理で測定者が被ばくすることがないなどの特徴を有する。
従来法は,本法よりも分析感度(=計測機器が測定することができる最少量)が優れているため,低濃度レベルの分析が可能である。しかしながら,本法は,迅速性に優れているので用途によっては有効な手段となりうる。特に,多検体の試料を処理しなければならない今回の原発事故のような緊急時に対応することができるため,90Sr 分析ツールの選択肢が増え,分析ニーズに応じた二者択一的に活用されると考えられる。

【開発メンバーとその所属】

・ 高貝慶隆(福島大学准教授)
・ 古川真((株)パーキンエルマージャパン):横浜市
・ 亀尾裕((独)日本原子力研究開発機構):茨城県東海村
・ 鈴木勝彦((独)海洋研究開発機構):横須賀市

 

またこの研究報告について,9月19-20日にかけて福島民報,福島民友,朝日新聞,毎日新聞,

NHK(県内版「はまなかあいづ」),テレビユーふ くしま(スイッチ)より報道がありました。

 

図1 NexION

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特許2件認定!!

本研究室より,特許申請しておりました2件の技術に関して特許査定の通知が届きました。本研究室では5件目の特許認定となります。

【1件目】発明の名称 「高原子価金属イオンの捕集剤」,特許認定  (2013年3月)
・発明者    高貝慶隆,佛願道男,五十嵐淑郎
・出願人    日立化成工業株式会社,国立大学法人福島大学
・出願番号  特願2007-056103
・出願日    平成19年3月6日(2007)

DeferoxamineB

 

←この発明で用いるデスフェリオキサミンB

 

 

 

 

 

 

 

【2件目】発明の名称「セルラーゼ測定試薬及びセルラーゼの測定方法」, 特許認定5359169号(2013
年9 月13日登録)
・発明者    高貝慶隆,小玉賢志
・出願人    株式会社三菱化学アナリテック,国立大学法人福島大学
・出願番号  特願2008-261575  特開2010-88349 (2010年4月22日)
・出願日    平成20年10月8日

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日本分析化学会第62年会(大阪)にて研究成果発表を行いました。

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2013年9月10~13日に近畿大学東大阪キャンパス(大阪)にて開催されました日本分析化学会第62年会にて,2件の研究成果発表を行いました。

  1. 高貝慶隆,大野愛莉,清水冴子,古川真,“ICP発光分光分析ならびにフ レー ムレス原子吸光光度計を用いるセルラーゼの酵素活性測定法”,日本分析化学会 第62年会(大阪,近畿大学東大阪キャンパス)2013. 9. 12.fig
  2. 高貝慶隆,古川真,亀尾裕,鈴木勝彦,“オンライン濃縮-酸素リアク ショ ンの連続自動前処理システムによる放射性ストロンチウム90のICP-MS分析法と福 島第一原子力発電所事故に関わる広域土壌調査”,日本分析化学会第62年会(大 阪,近畿大学東大阪キャンパス)2013. 9. 12.

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【学術論文掲載&学会発表】人の唾液を用いるハイスループット型のストレス診断手法を開発しました。

唾液を用いてヒトのストレス診断を迅速に行うハイスループット型(高速で多検体を分析する)の測定手法を開発しました。

2013年8月2日,『Separation science 2013(於:東京都立産業技術研究センター)』にで学会発表を行いました。

  • 題目 『ヒト唾液α-アミラーゼ活性を指標とするヨウ素デンプン錯体の酵素分解を用いるフローインジェクションによるストレス診断』

(福島大理工1,茨城大工2)○大友孝郎1,阿部遼太1,五十嵐淑郎2,高貝慶隆1

[概要] 本研究の提案したフローインジェクション分析(FIA)法では、フローチューブ内の酵素分解反応をヨウ素でんぷん錯体の分光特性の知見とフローシステムでの酵素反応の最適化をすることにより達成し、唾液アミラーゼを前処理なしに直接、迅速かつ連続して測定する方法を開発しました。身体的なストレス診断を目的としたストレス評価法として有用な方法になると期待できます。

スライド1  スライド2  スライド3

 

ついで,2013年11月 日本薬学会の学術論文誌『Biological and Pharmaceutical Bulletin 』誌に投稿し,論文が掲載されました。下記リンク先より,無料でダウンロードできます。

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プラズマ分光分析研究会主催の2013筑波セミナー(茨城)&第89回講演会において講演を行いました。

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プラズマ分光分析研究会主催のプラズマ分光分析研究会2013筑波セミナー(つくば国際会議場,茨城)(2013年7月5日(金))および,プラズマ分光分析研究会 第89回講演会(東京工業大 学)(2013年10月4日) において,ICP-MSによる放射性物質の分析方法とその前処理法について講演を行いました。

セミナー主題「ICP分光分析法の基礎を学ぼう」
期日:2013年7月4日(木)~7月5日(金)
場所:つくば国際会議場  (茨城県つくば市竹園2丁目20-3)
講演者:高貝慶隆 (7月5日 10:30~11:20)
題目「放射性物質測定とその前処理」

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講演会テーマ「福島第一原発事故など私たちをとりまく環境の変化を元素や同位体で分析する」
期日:2013年10月4日(金)
場所:東京工業大学大岡山キャンパス 西9号館 ディジタル多目的ホール  (東京都目黒区大岡山2-12-1)
講演者:高貝慶隆 (10月4日 10:50-11:30)
題目「ICP-MSによるSr-90のオンライン分離分析と福島第一原子力発電所事故に関わる汚染調査」

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夏休み講演会「水と色と光の不思議」(於:裏磐梯ビジターセンター)を開催しました。

2013年7月27日(土)に,裏磐梯ビジターセンター主催の夏休み講演会「水と色と光の不思議」を同センターにおいて開催しました。子供らを中心に和気藹藹とした雰囲気の中,楽しい時間を過ごしました。裏磐梯ビジターセンターのホームページに 『報告』 があり,その時の雰囲気を垣間見ることができます。

裏磐梯ビジターセンターの報告はこちらをクリック!

        

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放射性Csの迅速測定法の比較研究に関する研究成果が『分析化学』誌に掲載(2013.6月号)されました。

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【論文詳細】⇒ 下記(J-Stage)より無料でダウンロードできます。

【論文概要】

東北地方太平洋沖地震(2011年 3 月)に伴った東京電力福島第一原子力発電所事故では,東日本の広範囲が放射性物質で汚染される深刻な問題となった.エネルギー分解能は低いものの計数効率の良い NaI(Tl) シンチレーション検出器(NaI(Tl) 検出器)は,ゲルマニウム半導体 検出器に比べて多くの利点がある.しかしながら,分析上の特性を理解して使用する必要があるが,これらを客観的に説明する資料が乏しい現状にある.今回,2011 年に福島県で収穫された玄米のうち,Ge 検出器で放射性セシウムが検出された試料を選別し(2011年度の福島県の米生産農家戸数22247 戸のうち,暫定基準値を超えたのはわずか 2.6 % であり,その農家の生産米のすべてが基準値を超えたわけではないことを特筆する),NaI(Tl) 検出器による玄米の γ 線スペクトルを測定した.ピーク分離を行うことで Ge 検出器との相関性の評価を行った.また,それらの放射性セシウム濃度に関する相関とデータの再現性の評価を行ったので報告する.

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環境放射能除染学会第2回研究発表会(東京)において招待講演を行いました。

2013年6月5日(金),環境放射能除染学会が主催します環境放射能除染学会第2回研究発表会(タワーホー ル船堀,東京)において招待講演を行いました。

イベント:環境放射能除染学会第2回研究発表会

期日:2013年6月5日(水)~6月5日(金)

場所:タワーホール船堀

セッション5,計測技術と環境モニタリング(1) (10:00-12:05)

○高貝慶隆,古川真,亀尾裕,鈴木勝彦,「ICP-QMSによる放射性ストロンチウ ム(90Sr)のためのカスケード分離型システムと福島第一原子力発電所事故に関 わる90Sr飛散調査への応用」

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新化学技術推進協会が主催します“講演会「研究奨励賞を通して震災復旧を考える」”(東京)にて講演します。

5月24日(金)に新化学技術推進協会(東京・千代田区)が主催します“特別課題講演会「研究奨励賞を通して震災復旧を考える」”にて,高貝先生が講演致します。下記,“開催案内”より抜粋。
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イベント名 :特別課題講演会「研究奨励賞を通して震災復旧を考える」
日時: 2013年05月24日(金) 15時00分~18時00分
場所: 新化学技術推進協会(JACI)会議室
概要 : 新化学技術推進協会(JACI)では新化学技術研究奨励賞を設けております。化学技術から見た震災対応を考える機会として、2011年度の第1回新化学技術研究奨励賞の特別課題(震災関連)を受賞された方々にお集まりいただき、研究のご進展の状況と、このテーマを進められる中で震災関連で思われること、震災の状況などを講演会形式でお話しいただくことにいたしました。多数のご参加をお願いいたします。

講演(1) 15:00~15:40
講師:高貝 慶隆 氏 (福島大学 共生システム理工学類 准教授)
演題:「放射性ストロンチウムの迅速分析手法の確立と東京電力福島第一原子力発電所事故に係わる広域土壌モニタリング」
要旨:福島第一原子力発電所事故では,東日本の広範囲が放射性物質で汚染される深刻な問題となった。放射性ストロンチウムなどのβ線核種は、放射性セシウムなどのγ線核種と比較して、簡易測定が難しい。従来の分析法では、分析時間が2週間以上かかるために十分な調査には至っていない。迅速で精度の高い分析方法で、実験者の安全を担保できる分析手法が望まれている。本研究では,高周波誘導結合プラズマ-質量分析装置(ICP-MS)を用いた新しい分析法を開発し、土壌汚染分析を行っている。

懇親会 17:00~18:00
募集人数 100 人

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たくさんの苦労話をするようです。

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特許2件認定!

本研究室より,特許申請しておりました2件の技術に関して特許査定の通知が届きました。

【1】名称「塩基性ガスセンサ」 (2013年3月1日認定)
・発明者 高貝慶隆,佛願道男,野尻裕貴
・出願人 国立大学法人福島大学,日立化成工業株式会社
・出願番号 特願2008-233944

000002-0002 201003071340000

【2】発明の名称「金属イオンの検出方法」 特許認定5249500号 (2013年4月19日登録)
・発明者    高貝慶隆,佛願道男,五十嵐淑郎
・出願人    日立化成工業株式会社,国立大学法人福島大学
・出願番号  特願2005-363924
・出願日    平成17年12月16日(Dec. 16th, 2005)

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財)とうほう地域総合研究所の機関誌「福島の進路」に研究活動が掲載されました。

一般財団法人とうほう地域総合研究所の機関誌「福島の進路」2013.2月号(No.366)に原発関連の活動内容の一端が掲載されました。配布用の冊子体のみでPDF版がありません。ご興味のある方は,画質が悪いですが下記のリンクよりダウンロードしてください。

*一般財団法人とうほう地域総合研究所は、東邦銀行の社会貢献活動の一環として,福島県内における経済一般および諸産業の動向などに関する調査研究を行い、月刊誌「福島の進路」の発行、経済講演会の実施、研修会への講師派遣等を通して、地域経済・産業等に関する情報を提供している財団。

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これまでの研究成果『カスケード型濃縮分離法』が『分析化学』誌の総合論文に掲載が決まりました。

これまでの研究成果『カスケード型濃縮分離法』が『分析化学』誌の総合論文に掲載が決まりました。

詳細は後ほど

高貝慶隆分析化学(総合論文)in press (2013). “カスケード型高倍率濃縮分離システムの構築と分析化学的応用”

 

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平成24年度の研究成果発表一覧(学会発表分)

平成24年度に学会・研究会・講演会にて発表した研究成果や活動の一覧です。

【国際会議発表分】

1)      Y. Takagai, S. Kodama, M. Furukawa, “Development of Indirect Determination Method of Cellulase Concentration in Environment Using Biodigestion of Metal-Complex Modified Cellulose”, SETAC Asia Pacific 2012 (Kumamoto) 2012.9.24.

2)      Y. Takagai, S. Kodama, M. Furukawa, “Inductively Coupled Plasma-Optical Emission Spectrometric Quantifications of Cellulase and its Activity Assay Using Biodigestion of Metal-pigment Complex Modified Cellulose”, Analytical Research Forum 2012 (Durham University, UK) 2012.7.4.

3)      Y. Takagai, M. Furukawa, T. Takase, Y. Nagahashi1, O. Shikino, Y. Kameo, “Isotope ratio analysis of 235U and 238U nuclide using a microwave digestion associated with ICP-MS and the soil survey related to Fukushima Daiichi nuclear disaster”, Analytical Research Forum 2012  (Durham University, UK) 2012.7.4.

4)      T. Ohtomo, T. Takahashi, S. Igarashi, Y. Takagai, “Flow-injection Spectrophotometric Determination of alpha-Amylase Activity Using the Degradation of Starch-Iodine Complex Coloration”, Flow Chemistry ASIA 2012, (Hotel Royal Queens, Singapore) 2012.10.25-26.

 

【学会発表・研究会発表】

1)    大友孝郎,高貝慶隆,五十嵐淑郎,鉄‐フタロシアニン錯体を用いる極微量L-チロシンの化学発光検出‐FIAの開発,第72回日本分析化学会討論会(鹿児島,鹿児島大学)2012.5.19

2)   大友孝郎,五十嵐淑郎,高貝慶隆,金属フタロシアニン錯体の化学発光とチロシン分析への応用,平成24年東日本分析若手交流会(茨城,いこいの村涸沼)2012.6.30

3)   古川真,高貝慶隆,ICP-MSを用いた放射性ウランの迅速分析法と東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う広域土壌調査,みちのく分析科学シンポジウム 2012(山形大学工学部,米沢)2012.7.21

4)    チャン・ティ・フェ,高貝慶隆, “単分散金ナノ粒子を直線配列にコントロールする手法”, 第3回 分析化学セミナー (宇奈月温泉・富山),2012.9.5

5)    松尾晴児,高貝慶隆, “食品・野菜中の残留農薬の高感度分析システムの開発”, 第3回 分析化学セミナー (宇奈月温泉・富山),2012.9.5

6)    大野愛莉,高貝慶隆, “金属イオンを指標とするセルラーゼ活性測定法と既存法との相関性”, 第3回 分析化学セミナー (宇奈月温泉・富山),2012.9.5

7)    清水冴子,高貝慶隆, “セルラーゼ分解反応における代謝物の解明”, 第3回 分析化学セミナー (宇奈月温泉・富山),2012.9.5

8)      大友 孝郎,高貝慶隆, “鉄-フタロシアニン錯体の化学発光反応を用いる栄養補助食品中の微量L-チロシンの消光定量” 第3回分析化学合同セミナー,フィール宇奈月(宇奈月温泉・富山),2012.9.5

9)    高瀬つぎ子,内田守譜, 高貝慶隆, 難波謙二, 大槻勤,村松康行,ウシの体内での放射性セシウムの動的挙動 -汚染飼料を摂取した牛の場合―,第56回放射化学討論会,東京工業大学,2012.10.4

10)     松枝誠,古川真,高貝慶隆,“変異原性物質の吸着除去を志向する化学染料及び機能性セルロースの合成”, For the better forum (六本木ヒルズ・東京),2012.11.16

11)   大野愛莉,小玉賢志,古川真,高貝慶隆,“ICP発光分光分析を用いるセルラーゼの活性測定法” , For the better forum (六本木ヒルズ・東京),2012.11.16

 

【講演会】

1)      高貝慶隆,“特別講演「高倍率濃縮法の最先端」”, 分析化学セミナー (宇奈月温泉・富山高等専門学校),2011.9.2.

2)      高貝慶隆,“福島大学・東日本大震災総合支援プロジェクト 放射線計測チームの活動について”,第2回放射性物質による土壌汚染セミナー 原子力災害に係わる放射能土壌汚染の基礎から今後の環境回復まで,土壌環境センター主催(四谷区民センター),2012.5.14.

3)      高貝慶隆,“放射性ストロンチウムの迅速分析手法の確立と東京電力福島第一原子力発電所事故に係わる広域土壌モニタリング”, 新化学技術推進協会「第一回新化学技術研究奨励賞受賞講演」,(東京,新化学技術推進協会),2012.5.25

4)      高貝慶隆,“分子機能に基づく濃縮分離システムの構築と分析化学への応用”,第14回機能構造と分析化学シンポジウム,(仙台,東北大学), 2012.7.27.

5)      高貝慶隆,“特別講演「高倍率濃縮法の最先端」”, 第3回 分析化学セミナー (宇奈月温泉・富山),2012.9.5

6)      高貝慶隆,“東京電力福島第一原子力発電所事故に係わる放射能計測と化学分析”,福島地区講演会 日本分析化学会東北支部, いわき市教育委員会,いわき明星大学 ~分析化学による復興への足掛かり~ (いわき明星大学),2012.11.10.

7)      高貝慶隆,“東日本大震災 東京電力福島第一原子力発電所事故にかかわる放射性物質の化学分析”,産業技術連携推進会議 知的基盤部会 分析分科会 (福島グリーンパレス),2012.12.06.

 

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『化学と工業』誌に研究活動の一部が掲載(2012.10)されました。

日本化学会の『化学と工業』誌の“東北支部便り”のコーナーに高貝研究室の研究活動の一部が掲載(2012.10)されました

上記↑をクリックすると閲覧できます。

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SETAC Asia Pacific 2012(熊本)で研究成果を発表しました。

9月24~27日,熊本で開催されましたSETAC Asia Pacific 2012で研究成果を1件発表しました。

Y. Takagai, S. Kodama, M. Furukawa, Development of Indirect Determination Method of Cellulase Concentration in Environment Using Biodigestion of Metal-Complex Modified Cellulose, SETAC Asia Pacific 2012 (Kumamoto) 2012.9.24.

 

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新化学技術推進協会『第一回新化学技術研究奨励賞』を受賞しました

2012年5月25日,高貝先生が公益社団法人 新化学技術推進協会より「第一回新化学技術研究奨励賞」を受賞されました。

それに伴って,受賞講演が東京・新化学技術推進協会にて開催されました。また,5/29付の化学工業日報に記事が掲載されました。

高貝慶隆, 新化学技術推進協会「第一回新化学技術研究奨励賞受賞講演」,“放射性ストロンチウムの迅速分析手法の確立と東京電力福島第一原子力発電所事故に係わる広域土壌モニタリング”(東京,新化学技術推進協会),2012.5.25

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化学同人より『検証! 福島第一原発事故 放射性物質の実際と科学者たちの活動の記録』が出版されました。

化学同人より『検証! 福島第一原発事故 放射性物質の実際と科学者たちの活動の記録』が出版されました。

この本は,福島第一原発事故によって放出された放射性物質が環境へ及ぼした影響,ならびに,事故発生後に科学者たちが福島でどのような活動を展開したかを記載した書籍です。

福島大学の放射線計測チームの活動も掲載されています。

  • 高貝慶隆,難波謙二,山口克彦,別冊化学, 58-63 (2012): 検証! 福島第一原発事故 放射性物質の実際と科学者たちの活動の記録, “福島大学が福島のために出来ること”.
  • 難波謙二,高貝慶隆別冊化学, 50-57 (2012): 検証! 福島第一原発事故 放射性物質の実際と科学者たちの活動の記録, “福島大学放射線計測チーム「いまわれわれに出来ることは何か」”.

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著者 化学同人編集部
ジャンル 月刊化学(雑誌) 月刊化学(雑誌) > 別冊化学
シリーズ 月刊『化学』/別冊化学
出版年月日 2012/03/26
雑誌コード 02330
判型・ページ数 A4変・124ページ
定価 本体952円+税
在庫
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東日本大震災:原子力事故におけるウランの飛散調査。研究成果が『分析化学』誌に掲載(2011.12月号)されました。

当研究室/パーキンエルマージャパン/日本原子力研究開発機構の共同研究で新しい分析方法を開発して,東日本大震災にともなう東京電力福島第一原子力発電所事故におけるウラン燃料の飛散調査を行いました。この手法は,原子力災害などにおける緊急時の土壌中ウランの同位体比分析法で,核燃料物質としての法的管理が必要なウラン標準溶液を使用せず,標準岩石中に含まれる天然ウランを指標とする新しい分析手法です。

この分析手法を使用して,福島県の広域土壌調査を行いました。土壌調査には,東京電力福島第一原子力発電所から5~80 kmの範囲(福島県下115箇所)の空間放射線量が比較的高い地域でサンプリングを行いました。分析の結果,サンプリングの地域によってウラン総量に差異はあるものの同位体比は,ほぼ一定の天然同位体比であることが確認されました.これらの研究成果および調査結果が,日本分析化学会の『分析化学』誌,2011年12月号に掲載されました(以下の通り)。

本法の確立により,これまでよりも多くの分析機関が土壌調査に参画することができます.本手法が多くの分析機関によって利用され,福島および日本におけるウラン汚染状況の実態把握がなされることを期待します.

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【タイトル】マイクロウェーブ加熱分解/ICP-MS分析による土壌中235U及び238Uの同位体比分析と福島第一原子力発電所事故に係わる広域土壌調査

【著者】 高貝慶隆®1,古川真2,長橋良隆1,高瀬つぎ子1,敷野修2,亀尾裕3

1 福島大学共生システム理工学類

2 (株)パーキンエルマージャパン

3 独立行政法人日本原子力研究開発機構バックエンド推進部門

【要旨】および【本文PDF】はこちら(J-stage)へ

https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunsekikagaku/60/12/60_12_947/_pdf

マイクロウェーブ分解/ICP-MS分析による土壌中の235U及び238Uの同位体比分析法を開発した.マイクロウェーブ加熱分解では,硝酸-過酸化水素の混酸を用いることで,ケイ酸塩中の天然ウランからの溶解を抑制した.飛散したウラン同位体比を精確に求めるために,岩石標準物質中のウラン同位体比を実試料の同位体比の指標とし,さらに,ICP-MSのセルパス電圧をMSのマスバイアス校正に利用した.これらの効果により,放射能を含む標準線源を使用せずにウランの同位体比を0.37%の精度で測定できた. 235U及び238Uはそれぞれ定量でき,それらの検出下限値はそれぞれ0.010 μg/kgであった.原子力災害などの緊急時において,本法は,従来法である完全酸分解/ICP-MSあるいはα線スペクトロメトリーと比較すると迅速で広範囲の状況把握が可能である.さらに,東京電力福島第一原子力発電所から5~80 kmの範囲(福島県下115箇所:下図(Map)参照)でモニタリング調査を行った.その結果,サンプリングの地域によってウラン総量に差異はあるものの,同位体比はほぼ一定の天然同位体比であることが確認された.