研究室の活動 (過去コチラからご覧ください) Archive

0

アメリカ化学会「Langmuir」誌に金ナノアーチンの簡単な合成方法に関する論文がハイライト・掲載されました

藁谷朱里さんの研究成果が、2021年9月14日のアメリカ化学会「Langmuir」誌に論文掲載され、論文誌のSupplimental Coverに選ばれてハイライトされました。

【著者/論文誌名】A. Waragai, T. Nakagawa, W. L. Hinze, Y. Takagai, Langmuir, 37(36), 10702-10707 (2021).

【タイトル】Shape- and Size-Controlled Fabrication of Gold Nano-Urchins via Use of a Mixed Sodium Borohydride and Ascorbic Acid Reductant System

【DOI】https://doi.org/10.1021/acs.langmuir.1c01303

【概要】この研究は、ナノ粒子の中でも「ナノアーチン」とよばれる”棘”をもった金ナノ粒子を簡単に合成する方法を見つけたというものです。。

ナノアーチンのサイズや形状を制御しながら合成することは大変難しいです。

金ナノ粒子を合成するとき還元剤を使用します。一般的にアスコルビン酸を使用すると球形の金ナノ粒子が出来ることが知られています。

また、水素化ホウ素ナトリウムを使用すると、やはり球形の金ナノ粒子が生成します。

ところが、この二つをある割合で混ぜて使用すると、ある条件で↓のような棘を持つナノ粒子ができます。

このメカニズムや粒子の制御方法などを論文で記載しています。

 

Abstract Image

0

アメリカ化学会「ACS Omega」誌に放射性テクネチウム分析法に関する論文がハイライト・掲載されました

博士課程の松枝誠さんの研究成果が、2021年7月16日のアメリカ化学会「ACS Omega」誌に論文掲載され、論文誌の表紙に選ばれてハイライトされました。

【著者/論文誌名】M. Matsueda, K. Yanagisawa, K. Koarai, M. Terashima, K. Fujiwara, H. Abe, A. Kitamura, Y. Takagai, ACS Omega, 6(29), 19281-19290 (2021).

【タイトル】Online Solid-Phase Extraction–Inductively Coupled Plasma–Quadrupole Mass Spectrometry with Oxygen Dynamic Reaction for Quantification of Technetium-99

【DOI】https://doi.org/10.1021/acsomega.1c02756

【概要】この研究により,超低濃度の放射性テクネチウム99(Tc-99)の分析方法を開発することができました。

Tc-99は半減期が長い放射性核種(21万年)で、世界の再処理施設などでは環境への汚染が確認されています。これを分析することは環境動態を把握する上でとても重要ですが、Tc-99を分析するためには高周波誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)を利用することが一般的です。しかし、ICP-MSで分析するとき、試料の中にモリブデン99(Mo-99)とルテニウム99(Ru-99)が含まれていると、Tc-99と同じ質量のため正しく分析することが出来ませんでした。今回、ICP-MSに3つの分離機構を備えた新しい自動分析システムを開発することで、大過剰のMoやRu存在下でもTc-99を計測できるようになりました。この方法は、これからのTc-99の環境分析において非常に役立つものになると思われます。

 

0

R2年度 放射線取扱主任者・第一種試験 2名(+1名)=3名合格

国家資格である「第一種放射線取扱主任者」に高貝研究室のメンバー2名(+1名:卒業生)=計3名が合格しました。

第一種試験は,令和2年12月27日~28日に実施され,東京会場 で受験しました。

令和2年度の第一種放射線取扱主任者試験は、受験者数 2,157名 合格者数 904名 合格率 41.9%でした。

令和3年3月22日に合格者の発表があり,合格証が手元に届きました。

おめでとうございます。

0

日本化学会第101春季年会(2021)に参加しました

3月20日、日本化学会第101春季年会(2021)がオンライン開催されました。高貝研からは、大学院生3名が参加し、口頭発表を行いました。

・藁谷朱里,大沼 知沙,川上智彦,高瀬つぎ子,高貝慶隆,“銀ナノ粒子担持マイクロスフェアの開発と評価”

・荒野真結,鈴木李英,大沼知沙,Hinze L. Willie,高貝慶隆,“金ナノ粒子を固定化した両性イオン型マイクロスフェアによる 4-ニトロフェノールの還元”

・東海林達也,松枝誠,古川真,高貝慶隆,“ICP-MS によるベータ線放出核種の多核種同時定量分析”

0

アメリカ化学会「Environmental Science & Technology」誌に世界の放射性セシウム汚染に関する論文が掲載されました

ドイツのステインハウザー研究室との共同研究の成果が、2021年3月12日のアメリカ化学会「Environmental Science & Technology」誌に論文が掲載されました。

4か国(ドイツ、日本、オーストリア、ウクライナ)の研究者が参画した研究成果となりました。

【著者/論文誌名】D. Zok, T. Blenke, S. Reinhard, S. Sprott, F. Kegler, L. Syrbe, R. Querfeld, Y. Takagai, V. Drozdov, I. Chyzhevskyi, S. Kirieiev, B. Schmidt, W. Adlassnig, G. Wallner, S. Dubchak, and G. Steinhauser*, Environmental Science & Technology, 2021, 55(8), 4984–4991.

【タイトル】Determination of Characteristic vs Anomalous 135Cs/137Cs Isotopic Ratios in Radioactively Contaminated Environmental Samples

【DOI】https://doi.org/10.1021/acs.est.1c00180

【概要】この研究は,放射性セシウムが過去に世界中の様々な場所に降下しました。福島の事故では、放射性セシウム134と137が大きくトピックスされていますが、ウランの核反応によって生成する長寿命核分裂生成物である放射性セシウム135という核種も降下しています。

今回、世界中で放射性セシウム汚染が起きた地域の放射性セシウム135と137の比率を調べることで、どのような特徴があるのかを調べました。試料は、チェルノブイリ(ウクライナ)、福島(日本)、旧トリニティ実験所(アメリカ)、1960年代の人の肺組織の灰(オーストリア)、比較として標準試料の5種類をICP-MS(アジレント8900)で計測しました。その結果、135Cs/137Csの比率は、原子力発電所事故が起きた福島の試料 は(∼0.35)、チェルノブイリの試料 は(∼0.50)でした。その一方で、 1960年代の人の肺組織からは(1.9 ± 0.2)と高い比率が計測されました。逆にトリニティ実験所の試料は、非常に低い割合を示しました (<0.4)。これらの結果から、過去に137Csの高濃度のプルームが通過して、セシウムボールなどに中長期的に暴露されたのではないかと考えています。

0

NDEC-6で研究奨励賞および最優秀発表賞を受賞しました

2020年3月3日、次世代イニシアティブ廃炉技術カンファレンス(NDEC-6)がオンライン開催されました。高貝研からは、大学院生2名、学類生2名が参加し、研究発表を行いました。

そして,丹治珠緒さんが研究奨励賞(核種分析部門)ならびにセッションにおける最高賞,最優秀発表賞(11件中1件)を受賞しました。

 

研究発表のタイトルは、下記のとおりです。

・丹治珠緒,古川真,高貝慶隆,“化学分析と主成分分析による狭所の水質クラスタリング”

・青木譲,大沼知沙,RalfSudowe,高貝慶隆,“核燃料元素の効率的分離に向けたデスフェリオキサミンB固定化マイクロポリマーの開発”

・東海林達也,松枝誠,古川真,高貝慶隆,“並列分離系によるベータ線放出核種の多核種同時ICP-MS分析”

・国井里央,古川真,高貝慶隆,“レーザーアブレーション-誘導結合プラズマ質量分析計による微細金属断片に固着したSr分布の可視化”

 

 

 

 

 

0

アメリカ化学会「Analytical Chemistry」誌に放射性ストロンチウム分析法に関する論文がハイライト・掲載されました

修士課程で卒業した伊藤千尋さんの研究成果が、2020年12月15日のアメリカ化学会「Analytical Chemistry」誌に研究成果が論文掲載されるとともに、Supplementary Coverに選ばれました。

【著者/論文誌名】C. Ito, R. Shimode, T. Miyazaki, S. Wakaki, K. Suzuki, Y. Takagai*, Analytical Chemistry, 2020, 92(24), 16058–16065.

【タイトル】Isotope Dilution–Total Evaporation–Thermal Ionization Mass Spectrometric Direct Determination of Radioactive Strontium-90 in Microdrop Samples

【DOI】https://doi.org/10.1021/acs.analchem.0c03673

【概要】この研究は,分析することが非常に難しい「難分析核種」のひとつとして知られている放射性ストロンチウム90(Sr-90)の分析方法に関するものです。

今回,表面電離型質量分析計(TIMS)という質量分析装置を利用することで,わずか1滴の試料量(1マイクロリットル)に含まれるSr-90を直接分析することに成功しました。TIMSは,これまで「同位体比」,つまり,同位体が存在する比率を測定する装置として知られており,「絶対量」を直接計測することはできませんでした。さらに,自然界には,Sr-90と同じ質量をもつジルコニウム(Zr-90)が豊富に存在するため,質量分析計で直接分析することは不可能と考えられてきました。今回,ZrとSrの表面電離温度の違いを利用し,また,同位体希釈法とファラデーの法則を利用することで,前処理することなく1滴の試料に含まれるSr-90を計測できました。この論文では,涙,唾液,まつ毛などに付着したSr-90をモデル試料として計測することに成功しています。

【備考】この研究は、Anal.Chem誌 2020年 92巻におけるSupplementary Coverに選ばれてハイライトされました。

0

中川さんが東北分析化学奨励賞を受賞しました

高貝研究室のDrコースの中川太一さんが、日本分析化学会 東北支部 「東北分析化学奨励賞」を受賞し、受賞講演が2020年12月12日にオンラインにて開催されました。

中川さんは、界面活性剤を用いる曇点抽出法を用いて、生成する界面活性剤のマイクロドメインなどを積極的に利用し、ナノ粒子を形状および粒径を制御して生成する新しい方法論を確立しました。それらは、具体的には、硫酸カルシウムナノロッドの曇点抽出法による形状制御生成法の開発、両性イオン界面活性剤のマイクロドメイン形成と銀ナノ粒子抽出法の開発、金ナノ粒子の簡易合成法と配位子交換反応利用法の開発などです。これらの新規な技術開発は、生化学研究を含むナノ材料の分離抽出・合成の分野で、分析化学に大きく貢献し、将来の研究の発展も期待できるものであると評価されました。

 

0

令和2年度 福島研究開発部門成果報告会に参加しました

2020年12月5日、富岡町文化交流センター学びの森において、令和2年度 福島研究開発部門成果報告会が開催されました。諸事情により、現地での参加はできませんでしたが、大学院生1名、学類生2名が参加し、ポスター発表を行いました。

・東海林達也,尾形洋昭,松枝誠,古川真,高貝慶隆,“放射性ストロンチウムと放射性ヨウ素のICP-MS同時定量”

・丹治珠緒,古川真,高貝慶隆,“多種類の化学分析と多変量解析を併用させた敷地単位の水質クラスタリング”

・国井里央,古川真,高貝慶隆,“レーザーアブレーション-誘導結合プラズマ質量分析計を用いる固体試料表面の強度マッピング法の開発”

 

 

0

イギリス化学会「RSC Advances」誌にナノ粒子によるエマルジョン制御に関する論文が掲載されました

博士課程D3の中川太一君の研究成果が、2020年9月15日のイギリス化学会「RSC Advances」誌に研究成果が論文掲載されました。

【著者/論文誌名】T. Nakagawa, A. Hibara, W. L. Hinze, Y. Takagai*, RSC Advances 2020, 10(56), 34161–34166.

【タイトル】Nanoparticle induced formation of self-assembled zwitterionic surfactant microdomains which mimic microemulsions for the in situ fabrication and dispersion of silver nanoparticles

【DOI】https://doi.org/10.1039/D0RA06824A

【概要】金属ナノ粒子は様々な分野でその物理的・化学的特性を生かした応用研究がなされています。この金属ナノ粒子の特徴を より強力に発揮するためには、高濃度のナノ粒子溶液が必要です。しかしながら、ナノ粒子の濃度を濃くすると粒子どおしが凝集してしまい、元来の特徴を失ってしまいます。その解決策の一つにナノ粒子が集積したマイクロ粒子やマイクロエマルジョンがあり、多くの研究者が注目して研究を行っています。しかしながら、これらの開発・合成には多くの時間とエネルギーが必要になります。この研究では、ミセルを形成しない非常に濃度が薄い界面活性剤溶液(≒臨界ミセル濃度以下)で銀ナノ粒子を合成すると、銀ナノ粒子を集積したマイクロドメインができることを発見しました。このメカニズムとともに報告しました。

 

 

 

 

 

 

【備考】この論文は、オープンアクセスのため、無料で閲覧できます。

0

アメリカ化学会「Langmuir」誌にナノロッド制御に関する論文がハイライト・掲載されました

博士課程D3の中川太一君の研究成果が、2020年6月15日のアメリカ化学会「Langmuir」誌に研究成果が論文掲載されるとともに、Supplementary Coverに選ばれました。

【著者/論文誌名】T. Nakagawa, W. L. Hinze, Y. Takagai*, Langmuir 2020, 36(26), 7456–7462.

【タイトル】Rapid Micelle-Mediated Size-Controlled Fabrication of Calcium Sulfate Nanorods Using Silver Nanoparticles

【DOI】https://doi.org/10.1021/acs.langmuir.0c01043

【概要】この研究は,硫酸カルシウムをナノメートルサイズのナノロッドの形状に成型し、そして、そのサイズをナノレベルで自在に制御できる方法を見出しました。ナノレベルの硫酸カルシウムは、骨髄幹細胞による骨再生医療や骨補填材料として医療業界で注目を集めている古くて新しい物質です。より生体親和性をよくするため、ナノメートルレベルでの形状制御・サイズ制御が求められています。

カルシウムイオンと硫酸イオンが混ざると沈殿しますが、非常に薄い濃度では混ぜても(≒溶解度積以下では)沈殿しません。しかし、この研究では、この非常に薄い濃度(溶解度積以下で)で混ざり合ったこれら二つのイオンに、中性界面活性剤(トリトンX-100)を混ぜて熱すると細さが数十ナノメートル、長さがマイクロメートルの極細のシャープペンの芯のようなロッドが綺麗に成形されてできることがわかりました。さらに、これに球形の銀ナノ粒子を加えると、その芯のようなロッドの長さだけが、銀ナノ粒子の濃度に応じてどんどん短くなる現象を見つけました。この論文では、これらの現象のメカニズムについても調査して、言及しています。

【備考】この研究は、Langmuir誌 2020年 26巻におけるSupplementary Coverに選ばれてハイライトされました。

 

 

0

第80回分析化学討論会にオンライン参加しました

2020年5月23日~24日、北海道教育大学札幌キャンパスにおいて、第80回分析化学討論会が開催されました。COVID-19感染拡大防止の影響により、現地開催は行われませんでしたが、大学院生3名が参加し、研究成果発表を行いました。

・森萌芽,Willie L. Hinze,高貝慶隆,“両性イオン界面活性剤の相転移現象と天然抗酸化剤による金ナノプレートのワンポット抽出”

・東海林達也,尾形洋昭,松枝誠,古川真,高貝慶隆, “放射性ストロンチウムと放射性ヨウ素の同時自動分析システムの開発”

・荒野真結,鈴木李英,大沼知沙,佛願道男,Hinze Willie,高貝慶隆,“固相抽出を利用する金ナノ粒子包含樹脂の合成と触媒としての応用”

 

0

高貝先生が文部科学大臣表彰(科学技術賞)を受賞しました

高貝先生が令和 2 年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術賞)を受賞しました。

また、それに関する新聞記事・地元紙での掲載がありました。

◆新聞記事(2020年4月9日)

◆郡山タウン誌:ザ・ウィークリー記事(2020年5月16日号)

 

【受賞内容】
氏 名:高貝 慶 隆 (専門:分析化学)
古川 真 (専門:分析化学)

受賞名:令和 2 年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)

業績名:原子力災害に貢献する放射性ストロンチウム迅速分析法の開発

【業績の概要】 東京電力福島第一原子力発電所の事故直後、放射性ストロンチウム(Sr-90)の状況が ほとんど公表されないことに様々な懸念が広がり、復興阻害の一因となっていまし た。従来、Sr-90 と他の放射性核種を区別するため、多くの手作業と放射線計測に 1 ヵ月程度の分析時間を要しており、半減期が 1000 年を下回る核種は、質量分析計に よる実用分析が難しいとされてきました。 受賞者は、高周波誘導結合プラズマ-四重極質量分析を基軸とする Sr-90 の自動分析 装置を開発し、従来、2 週間以上の分析時間を要していたものを最短で 10 分に短縮 することに成功し、試料水を装置にセットするだけで従来と比較して簡便に運用で きる分析装置を提供しました。 本成果により、原子力災害などの放射能分析において、人間の手を介して行う方 法よりも従事者の被ばくを最小限に抑える効果が期待できます。さらに、原子力発 電所事故後、国家的危機にあった汚染水処理及びその分析業務は、大幅にスピード アップされ、国民へのスムーズな情報公開に寄与しています。

【文部科学大臣表彰について】 科学技術分野の文部科学大臣表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進等に おいて顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に 携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与すること を目的とするものです。 科学技術賞(開発部門)は、我が国の社会経済、国民生活の発展向上等に寄与す る画期的な研究開発若しくは発明であって、現に利活用されているものを行った個 人若しくはグループ又はこれらの者を育成した個人が表彰対象とされています。 なお、令和 2 年 4 月 14 日(火)に文部科学省本省において予定されていた表彰式が、新型コロナウイルスの感染拡大の防止感染リスクを回避するため、開催中止となりましたので、6月3日に福島大学にて学長より授与式が代行されました。

◆福島大学での授与式の様子(2020年6月3日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

0

日本分析化学会英文誌「Analytical Sciences」誌にオンライン希釈法に関する論文の掲載が決定しました。

2020年4月10日付,日本分析化学会の英文誌「Analytical Sciences」誌に研究成果の論文掲載が決定しました。

【著者/論文誌名】K. Yanagisawa, M. Matsueda, M. Furukawa, Y. Takagai*, Aanalytical Sciences, in press (2020).

【タイトル】Development of Online Dilution System for quantification of 90Sr Using Automatic Solid-phase Extraction Inductively Coupled Plasma Mass Spectrometry

【DOI】https://doi.org/10.2116/analsci.20N009

【概要】この論文は,本研究室でこれまで開発してきた放射性ストロンチウム(Sr-90)を分析するための装置:カスケード型ICP-MS法の高機能化に関する論文です。環境中の様々な試料を分析するとき,例えば,魚などに含まれるSr-90以外の成分である海水中の塩分などの他の元素が多量に存在する場合,ICP-MS法ではそれが分析を妨害するという問題がありました。この問題を解決するために,この論文では,オンライン希釈法という新しいシステムを考案し,これを組み入れることでその問題を解決しました。

 

 

 

 

 

【左図は,Anal.Sci.誌のGraphic Abstractより引用】

 

0

エルゼビア社「Journal of Chromatography A」誌にアミノ酸分離カラムに関する論文が掲載されました。

2020年3月11日付のエルゼビア「Journal of Chromatography A」誌に研究成果が論文掲載されました。

【著者/論文誌名】Y. Takagai, K. Yamazoe(4年生), T. Sato, C. Oonuma, M. Butsugan, W.L. Hinze: J. Chromagra. A, in press (2020).

【タイトル】Synthesis and evaluation of a diethylammonio-propylsulfate amphoteric ionic column for the high-performance liquid chromatography-mass spectrometric separation and detection of amino acids

【DOI】https://doi.org/10.1016/j.chroma.2020.461033

【概要】両性イオン官能基を修飾させたポリマーを合成し(↓写真)、それを高速液体クロマトグラフィー-質量分析(LC-MS)用のカラムとして使用した論文です。

アミノ酸をモデル物質として分離評価を行いました。その結果、一般の順相カラムや逆相カラムのように溶離液や温度などに依存するカラムではなく、アミノ酸の等電点順に溶出する特徴的な分離カラムであることが分かりました。

0

PITTCON2020@シカゴで研究成果発表を行いました。

2020年3月1日-5日、Pittcon(The Pittsburgh Conference on Analytical Chemistry and Applied Spectroscopy)に大学院生3名、教員1名が参加し、研究成果発表を行ってきました。

以下、研究成果発表のタイトルです。

・中川太一、Willie L. Hinze、高貝慶隆「Utilization of Phase Behavior of Surfactant and Cloud Point Extraction to Control Water Content for Nanorods Synthesis」

・下出凌也、宮崎隆、若木重行、鈴木勝彦、高貝慶隆「Sensitivity Improvement of TIMS Quantification of Strontium-90 Following Retarding Potential Quadrupole Lens Filtration」

・藁谷朱里、Willie L. Hinze、高貝慶隆「Fabrication and Properties of Gold Nano-urchins at Room Temperature using a Mixed Reductant System」

0

日本分析化学若手交流会@東北大学で研究成果発表&ポスター賞受賞

2019年11月8日(金)、2019年度日本分析化学会東北支部若手交流会が東北大学で開催され、大学院生6名、学部生6名が参加し、研究発表(ポスター5件)を行いました。
発表タイトルは、下記のとおりです。

・青木譲,佛願道男,大沼知沙,高貝慶隆,「Pu除去におけるZr及びHfイオンを代替とするシデロホア類固定化ポリマーへの吸着評価」

 

 

 

 

 

 

・東海林達也,尾形洋昭,古川真,高貝慶隆,「ガス切替自動バルブによって支援される放射性Srと放射性Iの同時定量分析システムの開発」

 

 

 

 

 

・藁谷朱里,高貝慶隆,「混合還元剤による金ナノアーチンの合成」

 

 

 

 

 

 

・森萌芽,高貝慶隆,「曇点抽出法による高密度金ナノスターの合成と評価」

 

 

 

 

 

・鈴木李英,佛願 道男,大沼 知沙,Hinze Willie,高貝慶隆,「金ナノ粒子を包含する両性イオン型球状樹脂の開発と評価」

 

 

 

 

 

そして、鈴木さんは、優秀ポスター賞を受賞しました(発表18件の うちの3名受賞)

おめでとうございます!!

 

0

日本分析化学会「分析化学」誌に微小ナノ粒子の合成に関する論文が掲載されました。

2019年10月5日付の日本分析化学会「分析化学」誌に研究成果が論文掲載されました。

【著者/論文誌名】中川太一(大学院D2)、高貝慶隆: 分析化学, 68(10), 751-755 (2019).

【タイトル】水素化ホウ素ナトリウム還元による金ナノ粒子の簡易合成と配位子置換

【DOI】https://doi.org/10.2116/bunsekikagaku.68.751

【概要】粒径が10 nm程度の比較的小さな金ナノ粒子はセンサー素子として有用です。しかし、その需要に反して、その粒子の大きさを合成し、水溶液中で維持することは難しく、容易に凝集していました。本論文では,2つの試薬を一度に混合するだけで10 nm以下の小さな金ナノ粒子の簡便・迅速な合成法を報告しました。

この方法で合成できる金ナノ粒子は、水溶液中に単分散状態で存在する粒径 3.9±1.4 nmであり(↓写真),その濃度は1.2 × 10^16 個/mL、言い換えると、わずか一滴(20μL)に240兆個が存在する濃度をたった15分間で合成できます。合成後,このAuNPs溶液は少なくとも3週間,その状態を維持していました。この他、配位子置換反応も見出し、広く応用できる方法となりました。

この論文は、J-Stageより無料でダウンロードできます。

0

アメリカ化学会「Ind. Eng. Chem. Res.」誌にウランの吸着材に関する論文が掲載されました

2019年9月25日付(冊子体)のアメリカ化学会「Industrial & Engineering Chemistry Research」誌に研究成果が論文掲載されました。

【著者/論文誌名】Y. Takagai*, M. Abe, C. Oonuma, M. Butsugan, W. Kerlin, K. Czerwinski, R. Sudowe: Ind. Eng. Chem. Res., 58(38), 17928-17936 (2019).

【タイトル】Synthesis and Evaluation of Reusable Desferrioxamine B Immobilized on Polymeric Spherical Microparticles for Uranium Recovery

【DOI】https://doi.org/10.1021/acs.iecr.9b02727

【概要】この論文は,バクテリアの代謝物の一つであるデスフェリオキサミンBを化学的に固定化した樹脂を用いてウランの吸着材を合成・評価したものです。

ウランは,世界的には核燃料で需要が伸び,また,現在では高機能性の触媒としても多くの分野での利用が期待されている物質で枯渇が懸念されています。

従来のウラン吸着剤の中でも,ウランを優先的かつ効率的に回収します。吸着量も非常に大きいです。

This work describes modification of a micropolymer resin with microorganism metabolite desferrioxamine B and the evaluation of its adsorption property for U(VI). The particles with specific sizes exhibit a uniform spherical shape, thus enabling the design of either batch or flow column systems with good adsorption ability and can endure under high pressure.

【備考】この論文は,Ind. Eng. Chem. Res. 誌(58巻(38号) 2019年)においてSupplement Coverに選ばれました↓

0

日本地球科学会年会(東大)で研究成果発表を行いました。

9月17日~19日、東京大学 本郷キャンパスにおいて開催された2019年度 日本地球科学会年会に大学院生1名が参加し、研究成果発表を行いました。
タイトルは次のとおりです。

・下出凌也、宮崎隆、若木重行、鈴木勝彦、高貝慶隆、“Taアクチベーターにより発生する多原子分子が表面電離型質量分析計のSr分析に与える影響~イオン収率とX線解析プロファイルの観点より~

0

高貝先生が先端分析技術賞JAIMA機器開発賞を受賞しました

高貝先生が、日本分析化学会および日本分析機器工業会が主催する「先端分析技術賞JAIMA機器開発賞」を受賞 しました。

この賞は、先端的分析技術開発(機器開発、分析・評価技術開発、分析用新規物質の開発、など)や実用化において、優秀なる業績を示した個人あるいはグループに対して授与される賞で、高貝先生の研究業績「放射性ストロンチウムの迅速分析装置の開発」が評価されました。

2019年9月12日に表彰式が行われ、日本分析化学会第68年会では受賞講演も行われました。

日本分析化学「ぶんせき」2019年8月号掲載

 

0

みちのく分析科学シンポジウム(@東北大・仙台)で研究成果発表を行い,優秀ポスター賞を受賞しました。

2019年7月20日(土)東北大学環境科学研究科(仙台市)において、みちのく分析科学シンポジウムが開催されました。当研究室からは、大学院生の藁谷および青木が研究成果発表を行いました。

発表題目は、以下のとおりです。

・藁谷朱里、高貝慶隆「混合還元剤による室温での異方性金ナノ粒子の合成と分光学的特性」

  この発表で,藁谷は、優秀ポスター賞(発表者17件中,3件)を受賞しました

・青木譲、阿部未姫、佛願道男、大沼知沙、藤原健壮、高貝慶隆、「デスフェリオキサミンB固定化マイクロポリマーを用いる強酸性溶液中のジルコニウムおよびハフニウムイオンの吸着挙動

 

0

東京電力HD様から感謝状贈呈

2019年7月5日(金)、東京電力ホールディングス株式会社様より福島大学に対して「難分析核種計測法の開発による福島第一原子力発電所廃炉作業効率化への貢献」の名目で感謝状が贈呈されました。

贈呈式は福島大学にて行われました。これは当研究室が中心となって開発した「放射性物質ストロンチウム90の自動分析装置」により、従来は2週間から1か月程度かかっていた廃炉分析業務の分析時間が30分程度に短縮したことによるものです。この装置は、2014年12月から福島第一原発構内で活用されています。

感謝状「貴学は難分析核種である放射性ストロンチウムを迅速に計測する手法を開発されました。
  この技術により,福島第一原子力発電所における汚染水分析の作業を迅速かつ確実に
  行うことが可能となりました。本技術開発にあたり,事故後早い時期から発電所の現場に
  率先して来所され,当社と密に協調いただき,分析業務に携わる当社社員の技術力向上にも
  ご尽力いただきました。そのご尽力・ご功績に対し,ここに感謝の意を表します。」

また、この内容は、地元の新聞紙にも掲載されました。

2019年7月6日 福島民報 4面(←ここをクリック)

2019年7月6日 福島民友 5面(←ここをクリック)

 

 

0

国際学会 ICASS@モントリオール(カナダ)にて招待講演を行いました。

2019年6月25日~30日、カナダ・モントリオールのMarriott Montreal Airport In-Terminal Hotelにおいて、「63rd International Conference on Analytical Sciences and Spectroscopy (ICASS)が開催され、高貝先生が招待講演を行いました。

講演タイトルは、下記のとおりです。

Y. Takagai, M. Furukawa,“Dual spray chamber for ICP-MS or ICP-OES —Simultaneous Measurement of Incompatible Elements”.

 

0

アメリカ化学会「ACS Omega」誌に生鮮食品中のSr-90分析法に関する論文が掲載されました

2019年6月28日のアメリカ化学会「ACS Omega」誌に研究成果が論文掲載されました。

【著者/論文誌名】M. Furukawa, K. Takagi, H. Matsunami, Y. Komatsuzaki, T. Kawakami, T. Shinano, Y. Takagai*: ACS Omega, 4(6), 11276-11284 (2019)

【タイトル】Rapid Quantification of Radioactive Strontium-90 in Fresh Foods via Online Solid-Phase Extraction–Inductively Coupled Plasma–Dynamic Reaction Cell-Mass Spectrometry and Its Comparative Evaluation with Conventional Radiometry

【DOI】https://doi.org/10.2116/analsci.34.387

【概要】この論文は,果実や水産物などの生鮮食品のなかに含まれている放射性ストロンチウムを30分程度で測定できる方法に関する論文です。当研究室でこれまでに開発してきたICP-MS法でこれらの生鮮食品を測定できること実証し,また,一般的に用いられている放射線分析(公定法)との比較,例えば,分析精度や分析感度,繰り返し再現性などについて研究した論文です。

This paper describes a rapid quantification method for radioactive strontium (Sr-90) in fresh foods (perishable foods) and has been comparatively evaluated with the common classical radiometric quantification method. 

【備考】オープンアクセスのため,購読費用が発生しません。

Cited from ACS Omega