お知らせ Archive

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「Analytical Sciences」誌に論文が掲載されました

2018年3号の「Analytical Sciences」誌に研究成果が論文掲載されました。

【著者/論文誌名】A. Ayala, Y. Takagai: Analytical Sciences, 34(3), 387-390

【タイトル】Sequential Injection Analysis System Exploiting On-line Solid-phase Extraction for the Determination of Strontium and Nickel by Microwave Plasma Atomic Emission Spectrometry

【DOI】https://doi.org/10.2116/analsci.34.387

【概要】ストロンチウムイオンとニッケルイオンを自動的に連続計測するシステムの開発を行いました。このデバイスによって、試料注入、濃縮、分離などの操作を人の手を介さずに自動的に微量分析することができるようになりました。

A sequential flow-based analysis system with on-line solid-phase extraction (SPE) columns coupled to microwave plasma atomic emission spectrometry (MP-AES) was developed for strontium and nickel determination. Crown ether chromatographic resin and dimethylglyoxime polymethacrylate resin were used for strontium and nickel retention under acidic and basic conditions, respectively; eluted with a nitric acid solution in both cases followed by MP-AES detection. The calculated detection limits were 0.25 μg L−1 for strontium and 3.56 μg L−1 for nickel.

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平成29年度卒業式

3月26日(月)は、卒業式でした。
高貝研究室の卒業生・修了生は6名です。ご卒業おめでとうございます!
このうちの5名は、今後も院生としてまだまだ研究を続けていきますので、これからもよろしくお願いします。

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次世代イニシアティブ廃炉技術カンファレンス(NDEC3)で研究成果発表を行いました。

2018年3月19日(月)富岡町文化交流センター 学びの森(福島県双葉郡富岡町)において、次世代イニシアティブ廃炉技術カンファレンス(NDEC3)が開催されました。当研究室からは、大学院生及び学部生が参加し、2件の研究成果発表を行いました。

ポスタータイトルは、以下のとおりです。

○伊藤 千尋・宮崎 隆・若木重行・鈴木勝彦・高貝 慶隆,“微少量サンプルの放射性ストロンチウム分析~表面電離型質量分析計による放射能測定~”

○阿部未姫,佛願道男,五十嵐淑郎,高貝慶隆, “バクテリア代謝物を利用するウラン回収剤の開発”

   

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PITTCON2018@フロリダにて研究成果発表を行いました。

2018年2月26日-3月1日、Pittcon(The Pittsburgh Conference on Analytical Chemistry and Applied Spectroscopy)において研究成果発表をを行いました。

C. Ito, T. Miyazaki, S. Wakaki, K. suzhiki, Y. Takagai, “Thermal Ionization Mass Spectrometric Quantification of Radioactive Strontium-90 Using Isotope Dilution-Total Evaporation Method”

H. Ogata, M. Furukawa, Y. Takagai, “Simultaneous Quantitative Analysis of Raoactive Strontium and Radioactive Iodine by Cascade Type ICP-MS in Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant”

M. Nagasaku, W. Hinze, Y. Takagai, “One-Pot Synthesis of High Concentration of Silver Nanoparticles in Surfactant Medium”

M. Furukawa, H. Ogata, Y. Takagai, “The Development of New Type of Cyclonic Spray Chamber for ICP-MS or ICP-OES Combining Both Advantages of Gas Based Sample Introduction and Coaxial Nebulizer”

  

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「RADIOISOTOPES」誌に総説が掲載されました

2018年1号の「RADIOISOTOPES」誌に総説が掲載されました。

【著者/論文誌名】古川真,高貝慶隆,Radioisotopes, 67(1), 17-30

【タイトル】ICP-MSによる放射性ストロンチウム90の迅速分析法―半減期が数十年のβ線放出核種の高速自動分析―

【DOI】https://doi.org/10.3769/radioisotopes.67.17

【概要】Sr-90は,ウランから生じる代表的な核分裂生成物です。半減期は,約29年の放射性核種で,γ線を放出せず,β線のみを放出する純β線放出核種です。γ線放出核種の計測は,非常に簡単ですが,純β線放出核種の計測はそれと比較すると格段に難しいことが知られています。震災以降,Sr-90のの迅速な計測のために多くの技術開発が進められてきました。この総説では,それらの技術を概説するとともに,特に,高周波誘導結合プラズマ四重極形質量分析計(ICP-QMS)を用いた技術に焦点を当てて,福島第一原子力発電所の分析の現状と展望を述べる。

 

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9月7日 JASIS2017で研究成果発表

2017. 9月7日、幕張メッセにおいて開催されたJapan Analytical & Scientific Instruments Show(JASIS2017)に大学院生1名が参加し、研究成果発表を行いました。
タイトルは次のとおりです。
T. Nakagawa, W. Hinze, Y. Takagai, “One-pot Preparation of Size-controllable Condensed Gypsum Nanorods in the Surfactant Mediated Extraction”

  

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みちのく分析化学シンポジウム2017(@弘前大学)で研究成果発表&ポスター賞受賞

7月22日(土)、弘前大学において開催された「みちのく分析化学シンポジウム2017」に大学院生1名が参加し、ポスターによる研究発表を行ってきました。

タイトルは下記のとおりです。

・阿部未姫,佛願道男,五十嵐淑郎,高貝慶隆「ウランイオン除去を目的としたデスフェリオキサミンB固定化マイクロポリマーの開発」

そして、こちらのポスターは「最優秀ポスター賞」を受賞しました!!

おめでとうございます♪

 

 

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平成29年度日本分析化学会東北支部若手交流会&ポスター賞2件受賞

7月14日(金)〜15日(土)、平成29年度日本分析化学会東北支部若手交流会が秋保温泉で開催され、大学院生6名、学部生4名が参加し、研究発表(招待講演1件、ポスター2件)を行ってきました。発表タイトルは、下記のとおりです。

【講演】

〇中川太一(1)、Willie L. Hinze(2)、高貝慶隆(1)(3)「ナノによるナノの制御 ~熱感応性界面活性剤によるジプサムロッドのサイズ制御」(招待講演)

【ポスター】

◯尾形洋昭(1),古川真(1)(2)(3),高貝慶隆(1)(4)「ICP-MSによる放射性Srと放射性Iの2核種同時分析」

〇永作美有(1)、Willie L. Hinze(2) , 高貝慶隆(1)(3)「銀ナノ粒子のワンポット合成とミクロ相への高密度パッケージ」

 

そして、ポスター発表の2名は、ポスター賞を受賞しました!!

おめでとうございます\(^o^)/

 

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第77回分析化学討論会で研究成果発表を行い、M1が「若手ポスター賞」を受賞!

第77回分析化学討論会が、5月27日(土)〜28日(日)龍谷大学(京都)において開催されました。

当研究室からは、研究員1名、大学院生2名、4年生1名が参加し、研究発表(一般講演1件,ポスター2件)を行いました。多くの研究者と意見交換等を行い、大変貴重な経験となりました。

タイトルは下記のとおりです。

・永作美有,Willie L. Hinze,高貝慶隆「曇点抽出法を利用する銀ナノ粒子のワンポット合成と両性イオン界面活性剤相への超高密度濃縮法の開発」

・尾形洋昭,古川真,高貝慶隆「スプリット流路を利用するカスケード型ICP-MS法による放射性ストロンチウムと放射性ヨウ素の同時定量分析」

・Ayala Alejandro, Yoshitaka Takagai「On-line solid-phase extraction for sequential determination of strontium and nickel by microwave plasma atomic emission spectrometry」

そして、大学院修士1年生の永作美有さんが、ポスター賞を受賞しました。

おめでとうございました!

   

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Pittcon@シカゴで研究成果発表を行いました

29 年 3 月 6 日(月)~ 3 月 9 日(木)シカゴで開催されたPITTCON2017で研究成果発表を行いました。

高貝研究室からは、大学院生3名、4年生1名が発表しました。タイトルは下記のとおりです。

  • T.Nakagawa, W. Hinze, Y. Takagai, “One-Pot Size-Controllable Synthesis with In Situ Preconcentration of Calcium Sulfate Nanorods via Use of Thermoresponsive Nonionic Surfactants”
  • M.Abe, M. Butsugan, S. Igarashi, Y. Takagai, “Synthesis and Evaluation of Desferrioxamine B-Modified Acrylic Resins and Its Adsorbability of Uranium(VI) Ion”
  • A.Endo, R. Miura, W. Hinze, Y. Takagai, “Utilization of Zwitterionic Thermoresponsive Surfactants for the Synthesis and In Situ Preconcentration of Monodispersed Spherical Gold Nanoparticles”
  • M.Konnno, Y. Takagai, “Simple Radiometric Quantification for Strontium-90 Using Iron–Barium Coprecipitation Following Gross Beta Measurement and the Application to Sea Water Around Fukushima”

 

 

 

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次世代イニシアティブ廃炉技術カンファレンス(NDEC-2)で受賞

2017年3月7日に東京工業大学大岡山キャンパスにおいて、「次世代イニシアティブ廃炉技術カンファレンス(NDEC-2)」
https://www.jst.go.jp/nuclear/training/training_ndec2.html
が開催されました。本研究室からは、伊藤千尋さん(M1)が「表面電離型質量分析計を用いる同位体希釈‐トータルエバポレーション法による微量ストロンチウムの精密定量法の開発」と題したポスター発表において、核種分析に関する研究部門で研究奨励賞を受賞し、さらに、最優秀ポスター部門賞でも表彰されました。

本当におめでとうございました。

 

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日本分析化学会「分析化学誌」に総合論文が掲載されました。

2017年4月号の日本分析化学会「分析化学」誌に放射性ストロンチウム(Sr-90)の高周波誘導結合プラズマ質量分析(ICP-MS)に関する総合論文が掲載されました。

【著者/論文誌名】 高貝慶隆*,古川真,亀尾裕,松枝誠,鈴木勝彦, 分析化学, 66, 223-231 (2017).

【タイトル】“多段濃縮分離機構を備えるICP-MSによる放射性ストロンチウム分析”.

【DOI】 https://doi.org/10.2116/bunsekikagaku.66.223 (⇒PDF別刷が無料でダウンロードできます)

【概要】この論文は,Sr-90を高周波誘導結合プラズマ質量分析計(ICP-MS)で分析する方法について概説した総合論文です.

放射性ストロンチウム(Sr-89やSr-90)は,α線やγ線をほとんど放出しないβ線放出核種であり,放射性セシウム等のγ線放出核種と比較して迅速に分析することが難しい核種です。この要因は,天然にある様々な核種から放射されるβ線のスペクトルが,それぞれ重りあってしまうため,どれがどの核種のスペクトルなのかの識別することができないためです。そのために煩雑な化学分離操作によってSr-90を単離して分析しています。これまで一般的な放射能分析法(ミルキング-低バックガスフローカウンター法)では,この化学分離の作業や効率的に分析するために必要な工程に多くの時間(2週間~1か月程度)を費やしてきました。

可能な限り早い廃炉の実現のためにも,迅速で精度の高いSr-90分析方法が求められてきました。私たちの研究グループでは,ICP-MSを用いた新しいSr-90分析法(=カスケード型濃縮法を組み込んだオンライン濃縮-ICP-MS法)を発案・開発してきました。この総合論文では,東日本大震災に伴って生じた東京電力福島第一原子力発電所(1F)事故後の廃炉措置において活用させるため,事故から5年間で開発してきた基幹技術と複数の要素技術ついて総説しています。

現在,いくつかの要素技術を付帯したこの方法は,実際の1F廃炉現場(=堰内雨水分析)において,Sr-90の検出下限値が0.056 ppq(0.28 Bq/L)で,1検体を20分程度で分析しています。また,この繰り返し分析精度(10 ppq(50Bq/L)でのn=10)は相対標準偏差2.9%を示しています。ここで解説した技術は,これまで放射能分析やICP-MS分析では達成できなかった問題を打開し,分析化学的にも新しい可能性があることを示していることを付記しています。

 

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日本分析化学会「分析化学誌」に論文が掲載決定となりました。

2017年3月号の日本分析化学会「分析化学誌」に放射性ストロンチウム分析の自動計測システムの補正法に関する論文(報文)が掲載されました。

【著者/論文誌名】 古川真,松枝誠,高貝慶隆, 分析化学, 66, 181-187.

【タイトル】“オンライン固相抽出/ICP-MSにおける放射性ストロンチウム分析のための内標準補正シグナル積算法の開発”.

【DOI】 https://doi.org/10.2116/bunsekikagaku.66.181  (⇒論文のPDFが無料でダウンロードできます)

【概要】オンライン固相抽出-誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS)は,放射性ストロンチウム(Sr-90)を迅速に分析できる手法です。これは,福島第一原子力発電所の廃炉措置に関する分析業務でも活用されています。このICP-MSは,単独で使用するよりも,オンライン固相抽出という分析感度を向上させる機構を併用することで,非常に低濃度レベルまでSr-90を正確に分析することができます。しかし,試料によっては、Sr-90と共に濃縮された共存物質が溶出し,その濃度が非常に高濃度であると,プラズマに導入されたときにシグナルが減少(減感)して,分析値に狂いが生じる可能性があります。

今回,この問題を解決するために,新しい補正法を開発しました。内標準物質というSrとは関係ない元素を利用して補正する手法とシグナル積算法という計算方法を利用した「内標準補正シグナル積算法(ISCSI)」を開発しました。この方法は,クロマトグラム状のカラム濃縮・溶離ピークと,オンラインで添加された内標準元素の連続シグナルを同時に計測します。これによって得られたシグナルを逐次,補正してピーク面積として得る手法です。本論文では,一例として,Sr-90分析へと適用し,共存元素濃度が比較的高い環境試料水にSr-90の添加回収試験を実施しました。本法を使用しない場合は,添加量に対し87%の分析値として得られましたが,本法を使用することで103%に補正できました。また,0.4~2.0 ppq(2~10 Bq/L)のSr-90溶液50mLにおける繰り返し測定(n=10)ではRSD 5.2~12.6%と高い再現性を示し,良好な結果を得られることがわかりました。

 

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H28度 放射線取扱主任者試験 7名合格

国家資格である「第二種放射線取扱主任者」に高貝研究室のメンバー7名が合格しました。

「放射線取扱主任者」とは,放射線障害の防止を監督する者のことで,国家資格に位置付けられます。資格は第1~3種があり,第1種と第2種には国家試験があります。第2種試験は,同年8/26(金)に実施され,当研究室からも(第58回,仙台会場で)受験しました。

(公)原子力安全技術センターより,合格者情報の公開,ならびに,試験問題と正答の掲載がありました。

その情報によると,受験者2,623名,合格者 801名,合格率 30.5% のようでした。2016年10月24日に合格者の発表があり,合格証が手元に届きました。

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Environmental Chemistry Letters誌に論文が掲載されました。

Springer社「Environmental Chemistry Letters」に五色沼に存在するユニークな形状の天然ナノ粒子についての論文がオンライン掲載されました。

【著者/論文誌名】 Y. Takagai, R. Abe, A, Endo, A. Yokoyama, M. Konno, Environmental Chemistry Letters, 14(4), 565-569 (2016).

【タイトル】“Unique aluminosilicate-based natural nanoparticles in the volcanogenic Goshiki-numa pond”.

【DOI】 DOI: 10.1007/s10311-016-0592-0

五色沼湖沼群はdsc_0448,湖面が様々な色調を呈し,風光明媚な場所であることから福島県を代表する景勝地として知られています。五色沼湖沼群は湖沼ごとに,青色,赤色,緑色など独特の色彩が観察されます。その中でも,独特の美しい青色に呈する要因は,長年,観光客だけでなく多くの人々の興味の対象でした。これらの湖沼(毘沙門沼,青沼,弁天沼,るり沼)は,日中が最も鮮やかに見えること,また水中に銅イオンや青色色
素が溶解していないことから,青く見える要因は湖沼中のコロイド粒子による光の散乱と考えられてきました。これまで,この微粒子をアロフェンと指摘されてきましたが,五色沼湖沼群で微粒子がどのような粒子径,及び,形態で存在しているのか,さらに,散乱に寄与しているかに関しては示されていませんでした。

本研究では,五色沼湖沼群を採水して,特徴的なナノ微粒子を発見(採取)し,その粒子形状やその元素組成ついて様々な分析装置を使用して調査しました。

今回の研究で,この湖水に含まれる微粒子は,形状が円筒状で,外径が約40 nm,長さ約70 nm,円筒の中心に孔径30 nmの細孔を有する微粒子であることがわかりました。

また.非結晶性を示すケイ酸アルミニウムで構成される微粒子で,アルミニウムとケイ素の比が2:1でした。ケイ酸アルミニウム微粒子では,イモゴライトやアロフェン,ハロイサイトなどの天然化合物が知られているが,いずれも粘土質に含まれるものでした。今回,初めて,水中に浮遊するコロイド上のナノ微粒子の形状や大きさ,X線回折パターン,赤外線吸収スペクトルなどより,この化合物は異なる新しい種類の微粒子である可能性があることが分かりました。

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日本分析化学会第65年会にて若手ポスター賞2件受賞!

2016年9月14‐15日,「日本分析化学会第65年会」(北海道大学)が開催されました。

若手ポスターセッションで発表された講演245件から,本研究室の遠藤新さん(M2),および,中川太一さん(M1)が若手ポスター賞に選ばれました。

遠藤さんは,イギリス化学会(RSC)より最高賞のRSC Analystポスター賞,そして,

中川君は,日本分析化学会より若手ポスター賞が贈呈されました。

色々な大学の助教の先生方や博士課程の精鋭が居並ぶ中での受賞,本当におめでとうございます。

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日本分析化学会第65年会(札幌)で研究成果発表と特別講演を行いました。

2016年9月13日‐16日に北海道大学で開催された「日本分析化学会第65年会」において研究成果発表,ならびに,特別講演の計5件を発表しました。

(1) 温度感応性界面活性剤による金ナノ粒子のワンステップ合成・濃縮法
○遠藤 新 ・ 三浦 亮 ・ Willie L. Hinze ・ 高貝 慶隆

(2) ナノワイヤへの形状変形を伴う球形銀ナノ粒子のマイクロ抽出システム
○中川 太一 ・ Willie Hinze ・ 高貝 慶隆

(3) 表面電離型質量分析計を用いる同位体希釈-トータルエバポレーション法による極微量ストロンチウムの精密定量法の開発
○伊藤 千尋 ・ 宮崎 隆 ・ 若木 重行 ・ 鈴木 勝彦 ・ 高貝 慶隆

(4) スプリット流路を利用したオンライン固相抽出ICP-MSにおける回収率同時計測法の開発と放射性ストロンチウム90分析への応用
○古川 真・ 高貝 慶隆

(5) 【特別シンポジウム講演】  福島第一原発の汚染水対策における分析化学の挑戦
~90Srの迅速計測と要素技術の開発~
○高貝 慶隆 ・ 古川 真

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アメリカ化学会「Analytical Chemistry誌」に論文が掲載されました。

アメリカ化学会「Analytical Chemistry」に定量と回収率の同時自動計測システムについての論文が掲載されました。

【著者/論文誌名】 M. Furukawa, Y. Takagai, Analytical Chemistry, 88(19), 9397-9402 (2016).

【タイトル】“Split Flow Online Solid-phase Extraction Coupled with ICP-MS system for One-shot Data Acquisition of Quantification and Recovery Efficiency”.

【DOI】 DOI: 10.1021/acs.analchem.6b03195

【概要】

オンライン固相抽出-ICPMS法は,金属イオンの超微量分析において大変有用な分析技術の一つです。この技術は,カラムと呼ばれる吸着部位(固相抽出)と高感度分析機器(ICPMS)から成り立つ自動分析システムです。 分析ターゲット(金属イオン)を選択的かつ高精度に分析することができます。

しかしながら,実際の試料には,分析したいターゲットのほかにも様々な夾雑物が含まれています。そのため,実際の分析では,その成分の影響を受けて,分析ターゲットの回収率が変化している場合があります。これまでの方法では,回収率を直接求めることができなかったため,夾雑物が多く含まれているサンプルでは,正しい定量(分析)ができているかどうかわかりませんでした。outline

この問題解決のために、カラムをバイパスする分岐流路(スプリットライン)を新たに設ける手法を開発しました。これにより,たった1回の試料注入で,分析ターゲットの定量分析と回収率測定を同時に測定することができます。

この方法を使用すれば,たとえ試料中に定量を妨害する成分が含まれていたとしても,回収率から定量値を補正することができます。そのほかにも,本法は、様々な応用できたことを報告しております。

 

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英国王立化学会『Chemical Communication』誌に研究成果掲載&バックカバーでハイライトされました。

イギリス王立化学会の『Chemical Communication』誌のissue 65 (4th Aug 2016)に研究成果が掲載されるとともに,当該号のバックカバーデザインに選ばれました。

【著者/論文誌名】Yoshitaka Takagai, Ryo Miura, Arata Endo, Willie L. Hinze, Chemical Communications, 2016, 52,10000-10003.

【タイトル】One-Pot Synthesis with in situ Preconcentration of Spherical Monodispersed Gold Nanoparticles using Thermoresponsive 3-(Alkyldimethylammonio)-propyl Sulfate Zwitterionic Surfactants

【カバーデザイン】 RSCのサイトより,PDFが無料でダウンロードできます。   1

【概要】

金ナノ粒子(AuNP)は,様々な分野で応用されている最先端の機能性材料の一つです。しかし,AuNPは,濃度が高いと容易に凝集してしまう性質があります。したがって,高濃度の状態で,AuNPの単分散の状態を保つことは大変困難です。本研究では,温度感応性界面活性剤を用いることで,合成・濃縮・抽出のプロセスをワンステップで行い,単分散状態の高濃度のAuNPを作ることに成功しました。界面活性剤には,両性イオン界面活性剤を使用して,金イオンからワンステップで合成・濃縮・抽出し,市販のAuNP溶液の約250倍の高濃度状態を作成しました。この状態は,室温で少なくとも3ヵ月間以上,維持できることを実証しました。

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Pacifichem 2015(ハワイ)で研究成果発表を行いました。

平成27年12月16日(水)~20日(日),環太平洋国際化学会議“Pacifichem 2015”で研究成果発表を行いました。

招待講演1件,口頭発表1件,ポスター2件を発表し,タイトルは下記の通りです。

  1. Y. Takagai, T.T. Hue, W. L. Hinze, “One-pot preparation of nanoparticle chains via self-assembly of in situ synthesized gold nanoparticles in a zwitterionic surfactant-rich medium”, 2015 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies (2015 Pacifichem) (Hawaii, USA) 2015.12.19. 【招待講演】
  2. A. Endo, Y. Takagai, “Cloud point extraction of metallic nanoparticles using zwitterionic surfactants”, 2015 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies (2015 Pacifichem) (Hawaii, USA) 2015.12.19.
  3. Y. Minai, T. Miura, C. Yonezawa, H. Iwamoto, M. Shibukawa, Y. Takagai, Y. Okada, M. Furukawa, F. Arakawa, K. Kakita, I. Kojima, Y. Uematsu, A. Okada, T. Sanada, T. Maeyama, T. Yamada, H. Ohta, S. Hirai, ” Scientific aspects in development of the certified reference materials of fish meat and bone for determining radioactivity from FDNPP: Cs-134, Cs-137, and Sr-90″, 2015 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies (2015 Pacifichem) (Hawaii, USA) 2015.12.16.
  4. S. Suzuki, Y. Takagai, S. Oshite, S. Igarashi, “Approach to the structural analysis of PFOA/ TBA+ ionic liquid used in homogeneous liquid-liquid extraction method (HoLLE)”, 2015 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies (2015 Pacifichem) (Hawaii, USA) 2015.12.19.

 

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日本化学会春季年会(千葉)にて4件の研究成果発表を行いました。

平成27年3月26(木)~29日(日)、日本大学理工学部 船橋キャンパスにて「日本化学会第95春季年会」が開催され、高貝研究室からは4名が研究成果を発表しました。

  1. ○岡本香奈,高貝慶隆,“フロー系誘電泳動システムの構築による高分子メディアからの生物粒子単離法と菌の疑似固定染色による定量と計数”.
  2. ○松枝誠,古川真,亀尾裕,鈴木勝彦,高貝慶隆,“カスケード型誘導結合プラズマ質量分析計の機能化による淡水試料中の放射性ストロンチウム分析”.
  3. ○松尾晴児,橋本淳一,佐藤睦,高貝慶隆,“強酸性水溶液におけるモノリス型シリカへのスズ,ニオブ,タンタルの吸着特性と評価”.
  4. ○チャンティフェ,高貝慶隆,“球状金ナノ粒子の曇点抽出による単分散状態と直線配列(1D)の境界”.

 

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平成26年度卒論発表会を行いました。

2015年2月9日、平成26年度、学部生の卒論発表会を行いました。

・青野真依

「溶液内イオン対生成反応に基づくイオン液体の溶液構造の解明」

・遠藤新

「両性イオン界面活性剤ジメチルノニルアンモニオプロピルサルフェートの合成と曇点抽出における金ナノ粒子の分散・凝集特性」

・八木沼寛子

「非イオン性界面活性剤による銀ナノ粒子抽出におけるポリオキシエチレン鎖の鎖長影響とポリカルボン酸の添加効果」

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イギリスの研究機関での教育プログラムに参加しました。

平成27年1月19日~29日、当研究室が関わっております「国家課題対応型研究開発推進事業(廃止措置等基盤研究・人材育成プログラム)フィージビリティ・スタディ」におきまして,イギリス(スコットランド)スコットランド大学連合環境研究センター(SUERC)で実施した海外研究機関での試験的な教育プログラム(実習)に参加しました。ご協力くださいましたSUERC及び学校の先生方,関係者様に、厚く御礼申し上げます。福島大学が提案したプログラムは,多機関が学生の教育に参画する伸展型教育プログラムを特徴としています。

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SUERCでは,加速器質量分析(AMS)や表面電離型質量分析計(TIMS),高周波誘導プラズマ-二重収束型同位体比質量分析計(ICP-SFIRMS)の講習,クリーンルームでの試料作製やホット試料の調製方法を用いた同位体比質量分析など,質量分析装置およびその前処理に関する実習を行いました。

他にも、学生らは,グラスゴー市の小学校や高校で福島の現状を紹介したり、化学実験を通して「分析」や「計測」の重要さをユニーク溢れるパフォーマンスで伝えました。学生らは,地元の家庭(受け入れ先のお勤めが理工系)にホームステイして浴びるほどの英語研修をしました。

高貝先生は,市内の大学にて福島での取り組みを講演しました。

 

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Sr分析装置が福島第一原子力発電所で使用されることになりました。

平成26年11月27日(木),当研究室を中心とする研究グループが開発して,実用化を進めておりました「放射性物質であるストロンチウム90(⁹⁰Sr)の分析装置」が、東京電力福島第一原子力発電所(1F)内の分析業務において実際に運用・活用されることになりました。

公定法においてベータ線のみを出す放射性核種のストロンチウム(⁹⁰Sr)の検出は、複雑な分析作業と長時間(2週間~1か月)にわたる化学処理、そして熟練の技術が必要でした。
今回のストロンチウムの新しい分析手法よって、検出下限値が1㏃/lを超える条件で分析する淡水試料に対しての分析時間が、最短30分で測定できます。この運用によって、これまでよりも分析の効率化が見込まれ、緊急時においても迅速な対応を検討できるようになりました。

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プレスリリースの様子

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福島第一原子力発電所分析室の一角に設置した実際の分析装置

【開発メンバーとその所属】

・ 高貝慶隆(福島大学准教授),松枝誠(福島大学大学院生)
・ 古川真((株)パーキンエルマージャパン):横浜市

・ 亀尾裕((独)日本原子力研究開発機構):茨城県東海村
・ 鈴木勝彦((独)海洋研究開発機構):横須賀市

詳細資料

東京電力株式会社の公表資料

東京電力株式会社ホームページ
福島第一原子力発電所1~4号機の廃炉措置等に向けた中長期ロードマップの進捗状況
2014年11月27日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第12回事務局会議)
『【資料3-3】環境線量低減対策』の資料中:PDFページ番号.pp32-41

記事等

  • 2014年11月28日,福島民報,福島民友,朝日新聞デジタル, 福島中央テレビ,TUFテレビユー福島などで取り上げていただきました。
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For the Better Forum 2014(虎ノ門)にて講演&研究成果発表を行いました。

2014年11月12日に東京・虎ノ門ヒルズで開催されたパーキンエルマージャパン主催 For the Better Forum 2014にて,高貝研究室より高貝先生と岡本香奈さんが発表を行いました。

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イベント:For the Better Forum 2014~Customer Insight

開催日:2014年11月12日(水)10:00~

会場:虎ノ門ヒルズフォーラム(東京都港区虎ノ門)

【招待講演内容】

高貝慶隆,“福島第一原子力発電所廃止措置に向けた地元研究者の取り組み”

【研究成果発表】

岡本香奈,高貝慶隆,“マルチスペクトルイメージング機能[Nuance■]搭載型フロー系誘電衛藤システムの構築と菌の疑似固定染色による定量と計数”

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