2023年3月23日、事務局棟大会議室において、学生表彰式が行われました。
高貝研からは、3名も表彰されるというとても名誉な表彰式となりました。
◆学長賞受賞者
松枝誠(共生システム理工学研究科 博士後期課程3年)
丹治珠緒(共生システム理工学研究科 博士前期課程2年)
楠裕翔(共生システム理工学類4年)
2023年3月23日、事務局棟大会議室において、学生表彰式が行われました。
高貝研からは、3名も表彰されるというとても名誉な表彰式となりました。
◆学長賞受賞者
松枝誠(共生システム理工学研究科 博士後期課程3年)
丹治珠緒(共生システム理工学研究科 博士前期課程2年)
楠裕翔(共生システム理工学類4年)
2023年3月9日、次世代イニシアティブ廃炉技術カンファレンス(NDEC-8)が福島大学で開催されました。
高貝研からは、大学院生3名、学類生2名が参加し、研究発表を行い、
D2の柳澤華代さんが最優秀フロンティアスピリット賞を受賞しました。
本研究では、レーザーアブレーション-誘導結合プラズマ質量分析装置を用いて、固体表面における微量な放射性物質の分布を定量的に可視化できる手法を開発し、 燃料デブリや放射性廃棄物の分析などへの貢献が期待される技術として高く評価されました。
なお、JAEA福島研究開発部門HPにも掲載されています。
https://fukushima.jaea.go.jp/info/20230309.html
研究発表のタイトルは、下記のとおりです。
【口頭発表】
・丹治珠緒, 高貝慶隆,藤本勝成,古川真,“水中に溶け出した微量成分からステンレスの存在を特定する~多変量解析による溶出プロファイルからの材料判別~”
【ポスター発表】
・鈴木怜花、中川太一,松枝誠,高瀬つぎ子,寺島元基,高貝慶隆,“滞留水中の微粒子計測を志向する金属酸化物コロイドの液相集積法の開発とそのメカニズムの推定”
・大槻響,柳澤華代,高瀬つぎ子,古川真,高貝慶隆,“アルゴンガスによるレーザーアブレーション誘導結合プラズマ質量分析 ~国際物流混乱に左右されない安定した1F廃炉分析のための方策~”
・長沼和希,柳澤華代,及川博史,橋本淳一,高貝慶隆,“難分析核種Nb-94の吸着分離と分析用前処理剤への展開”
修士2年生の丹治珠緒さんの研究成果が、2023年1月13日のアメリカ化学会「ACS ES&T Water」誌に論文掲載され,2023年新年1月号のSupplimental Coverに選ばれてハイライトされました。
【著者/論文誌名】T. Tanji, M. Furukawa, S. Taguma, K. Fujimoto, H. Sato, N. Shibasaki, Y. Takagai*, ACS ES&T Water, 3(1), 139-146 (2023).
【DOI】https://doi.org/10.1021/acsestwater.2c00455
【概要】地下水の動態や水の流れを把握することはとても重要です。それによって,水質汚染などの将来の問題を予測して事前に適切な対策を講じたり、時には事前に解決することもできます。地下水は,地下でネットワークが広がっており,化学分析を行ったとしてもその水質にはほとんど違いがありません。そのため,敷地単位ような狭い面積(範囲)での地下水の動きや流れを把握することは容易ではありません。
東京電力福島第一原子力発電所の敷地面積は非常に広いとはいえ,3.5平方キロメートルほどしかなく,その敷地の地下水の水質にはほとんど違いがありません。1号機から4号機までの原子炉建屋の周りには、42基のサブドレンピット(井戸)があります。事故後、ピットから地下水を採水して放射能濃度を定期的に測定しています。汚染水が混入しているサブドレンピットは,敷地内に点在していますが、汚染箇所と地下水の流れの連続性や関連性を見つけだすことはできていませんでした。この重要性や課題は多くの研究者が認識していますが,狭い範囲で性質に違いの無い地下水の流れを理解することは依然として困難でした。
この研究では、化学分析で得られた計798データ(19因子×42ピット)を用いて、独自に改良した主成分分析(PCA)により地下水流動を明らかにしました。1号機から4号機までの地下水流動を2つの水源に由来する2つの流れに分類することができ,地下水頭が低い2号機の湾岸付近でこれらの流れが合流することを明らかにしました。この開発した方法は、この狭い地域における地下水のダイナミクスと水の流れを明らかにするのに適していることがわかりました。
研究成果が、2022年11月8日のアメリカ化学会「Langmuir」誌に論文掲載され、論文誌のSupplimental Coverに選ばれてハイライトされました。
高貝先生のアメリカ時代の研究と永作美有さん(修士課程修了)の研究成果によるものです。
【著者/論文誌名】Y. Takagai, M. Nagasaku, T. Nakagawa, T. Takase, W. L. Hinze, Langmuir, 38(44), 13577-13583 (2022).
【DOI】https://doi.org/10.1021/acs.langmuir.2c02322
【概要】この研究は、ナノ粒子の中でもよく使用される銀ナノ粒子を簡単にそして高濃度で合成する方法を開発したというものです。。
銀イオンの合成には,クエン酸塩還元法という方法がよく使われます。
しかし,このプロセスは結晶成長が遅く、粒子のサイズが揃った粒子を合成しにくいという問題がありました。
この論文では,クエン酸還元法に熱応答性の界面活性剤を加えると,高濃度で粒子サイズが揃った球状の銀ナノ粒子を合成できることを紹介しました。
合成した銀ナノ粒子は,界面活性剤の濃縮相に閉じ込めることができます。
このアプローチは、銀ナノ粒子を合成と同時に「抽出」と「濃縮」ができる「in situ相分離」を経る珍しい現象です。
直径 21.0 ± 2.5 nm の AgNPs のほぼ全量(合成収率 99.9%、抽出効率 98.6%)を pH 11の特殊な条件で相分離するとこのような現象がしょうじます。
このメカニズムや粒子の制御方法などを論文で記載しています。
高貝先生が第26回(2021年度)文部科学大臣賞(工学教育賞)を受賞しました。
高貝先生としては,科学技術分野の文部科学大臣表彰(令和2年度)に続き,2度目の文部科学大臣からの表彰となりました。
今回,対象となった受賞内容は「理工学的専門教育と福島の地域課題に向き合う放射線教育の相乗効果による次世代人材育成プログラム」です。
授賞式が,2022年9月7日(水)に日本大学理工学部(東京)にて行われ、2022年9月8日(木)16時より福島大学にて記者会見が行われました。
受賞名:文部科学大臣賞
標題:理工学的専門教育と福島の地域課題に向き合う放射線教育の相乗効果による次世代人材育成プログラム
受賞者名:高貝慶隆,山口克彦
2022年7月23日、東北大学において「みちのく分析科学シンポジウム・分離機能とセンシング機能の化学セミナー2022」が開催され、高貝研からは大学院生6名が研究成果を発表しました。
そして,岩下彩夏さんが フロンティアラボ賞(優秀ポスター賞)を受賞しました(発表21件中3件)。
・岩下彩夏,澤井光,佐藤稔,高貝慶隆,岩崎望,長谷川浩,”アカサンゴ骨格中色素成分の分離方法の検討”
・鈴木怜花、中川太一、松枝誠、高瀬つぎ子、高貝慶隆、“遊星ボールミルによって調製された金属ナノコロイド分散液の各種分析方法における評価検討”
・木村梨子,佐藤常寿、高貝慶隆,“トリチウム水のアルギン酸カルシウムゲルへの移行現象”
・齋藤文加,柳澤華代,松枝誠,尾形祐輔,高貝慶隆,“マイクロスフェアを利用した金(III)イオンの回収”
・杉本璃子、佐藤常寿、高貝慶隆,“ガスクロマトグラフィー質量分析法による水素同位体交換反応”
・ビャムバドルジアナラ、荒野真結、鈴木李英、高貝慶隆,“シングルゴールドナノ粒子の高密度集積型マイクロスフェアの開発”
2022年3月11日、次世代イニシアティブ廃炉技術カンファレンス(NDEC-7)がオンライン開催されました。
高貝研からは、大学院生2名、学類生1名が参加し、研究発表を行いました。
そして,発表者全員が受賞するという大変素晴らしい結果になりました!!
研究発表のタイトルは、下記のとおりです。
★『最優秀発表賞』(セッションB、1件/15件中)・研究奨励賞(セッションB3、1名/4名中)
鈴木怜花、中川太一、松枝誠、高瀬つぎ子、平田岳史、阿部雄太、寺島元基、古川真、高貝慶隆、“模擬デブリ・コロイドウランのミセル濃縮と多角的可視化技術”
★研究奨励賞(セッションA3、1名/5名中)
東海林達也、松枝誠、古川真、高貝慶隆、“拡張カスケード型誘導結合プラズマ質量分析によるβ線放出核種の多核種一斉分析”
★研究奨励賞(セッションB4、1名/3名中)
木村梨子、佐藤常寿・高貝慶隆、“アルギン酸ゲルへのトリチウム水の含浸現象とその化学挙動の推定”
2021年12月7日、令和3年度 JAEA福島研究開発部門成果報告会(富岡町文化交流センター学びの森)が開催され、高貝研から大学院生3名が研究成果発表を行いました。
参加した3名は,それぞれ『イノベーション促進賞』を受賞しました。
・柳澤華代,青木譲,古川真,平田岳史,高貝慶隆,“材料表面における放射性ストロンチウムの質量分析イメージング”
・丹治珠緒,古川真,藤本勝成,高貝慶隆,“化学分析と多変量解析を利用した福島第一原子力発電所原子炉建屋直下の地下水の流動解析”
・鈴木怜花,中川太一,松枝誠,高貝慶隆,“両性イオン界面活性剤の温度依存性相分離現象を利用する金属微粒子の抽出”
2021年11月26日~27日、令和3年度東日本分析化学若手交流会がオンライン開催されました。高貝研の学生17名が全員参加し、学部生(4年生)のビャムバドルジ・アナラ君がポスター発表を行い,優秀賞を受賞しました。(30名中3名)
・Anar Byambadorj,荒野真結,鈴木李英,大沼知沙,高貝慶隆,“金ナノ粒子包含マイクロスフェアの開発”
オンラインでの研究室紹介も評判が良かったようです。
後日,ゼミの時間に表彰式を行いました。
マスクをとってもらうのを忘れました。。。
2021年3月3日、次世代イニシアティブ廃炉技術カンファレンス(NDEC-6)がオンライン開催されました。高貝研からは、大学院生2名、学類生2名が参加し、研究発表を行いました。
そして,丹治珠緒さんが研究奨励賞(核種分析部門)ならびにセッションにおける最高賞,最優秀発表賞(11件中1件)
研究発表のタイトルは、下記のとおりです。
・丹治珠緒,古川真,高貝慶隆,“化学分析と主成分分析による狭所の水質クラスタリング”
・青木譲,大沼知沙,RalfSudowe,高貝慶隆,“核燃料元素の効率的分離に向けたデスフェリオキサミンB固定化マイクロポリマーの開発”
・東海林達也,松枝誠,古川真,高貝慶隆,“並列分離系によるベータ線放出核種の多核種同時ICP-MS分析”
・国井里央,古川真,高貝慶隆,“レーザーアブレーション-誘導結合プラズマ質量分析計による微細金属断片に固着したSr分布の可視化”
高貝研究室のDrコースの中川太一さんが、日本分析化学会 東北支部 「東北分析化学奨励賞」を受賞し、受賞講演が2020年12月12日にオンラインにて開催されました。
中川さんは、界面活性剤を用いる曇点抽出法を用いて、生成する界面活性剤のマイクロドメインなどを積極的に利用し、ナノ粒子を形状および粒径を制御して生成する新しい方法論を確立しました。それらは、具体的には、硫酸カルシウムナノロッドの曇点抽出法による形状制御生成法の開発、両性イオン界面活性剤のマイクロドメイン形成と銀ナノ粒子抽出法の開発、金ナノ粒子の簡易合成法と配位子交換反応利用法の開発などです。これらの新規な技術開発は、生化学研究を含むナノ材料の分離抽出・合成の分野で、分析化学に大きく貢献し、将来の研究の発展も期待できるものであると評価されました。
高貝先生が令和 2 年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術賞)を受賞しました。
また、それに関する新聞記事・地元紙での掲載がありました。
◆郡山タウン誌:ザ・ウィークリー記事(2020年5月16日号)
【受賞内容】
氏 名:高貝 慶 隆 (専門:分析化学)
古川 真 (専門:分析化学)
受賞名:令和 2 年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)
業績名:原子力災害に貢献する放射性ストロンチウム迅速分析法の開発
【業績の概要】 東京電力福島第一原子力発電所の事故直後、放射性ストロンチウム(Sr-90)の状況が ほとんど公表されないことに様々な懸念が広がり、復興阻害の一因となっていまし た。従来、Sr-90 と他の放射性核種を区別するため、多くの手作業と放射線計測に 1 ヵ月程度の分析時間を要しており、半減期が 1000 年を下回る核種は、質量分析計に よる実用分析が難しいとされてきました。 受賞者は、高周波誘導結合プラズマ-四重極質量分析を基軸とする Sr-90 の自動分析 装置を開発し、従来、2 週間以上の分析時間を要していたものを最短で 10 分に短縮 することに成功し、試料水を装置にセットするだけで従来と比較して簡便に運用で きる分析装置を提供しました。 本成果により、原子力災害などの放射能分析において、人間の手を介して行う方 法よりも従事者の被ばくを最小限に抑える効果が期待できます。さらに、原子力発 電所事故後、国家的危機にあった汚染水処理及びその分析業務は、大幅にスピード アップされ、国民へのスムーズな情報公開に寄与しています。
【文部科学大臣表彰について】 科学技術分野の文部科学大臣表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進等に おいて顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に 携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与すること を目的とするものです。 科学技術賞(開発部門)は、我が国の社会経済、国民生活の発展向上等に寄与す る画期的な研究開発若しくは発明であって、現に利活用されているものを行った個 人若しくはグループ又はこれらの者を育成した個人が表彰対象とされています。 なお、令和 2 年 4 月 14 日(火)に文部科学省本省において予定されていた表彰式が、新型コロナウイルスの感染拡大の防止感染リスクを回避するため、開催中止となりましたので、6月3日に福島大学にて学長より授与式が代行されました。
◆福島大学での授与式の様子(2020年6月3日)
2020年3月11日付のエルゼビア「Journal of Chromatography A」誌に研究成果が論文掲載されました。
【DOI】https://doi.org/10.1016/j.chroma.2020.461033
【概要】両性イオン官能基を修飾させたポリマーを合成し(↓写真)、それを高速液体クロマトグラフィー-質量分析(LC-MS)用のカラムとして使用した論文です。
アミノ酸をモデル物質として分離評価を行いました。その結果、一般の順相カラムや逆相カラムのように溶離液や温度などに依存するカラムではなく、アミノ酸の等電点順に溶出する特徴的な分離カラムであることが分かりました。
2019年10月5日付の日本分析化学会「分析化学」誌に研究成果が論文掲載されました。
【著者/論文誌名】中川太一(大学院D2)、高貝慶隆: 分析化学, 68(10), 751-755 (2019).
【タイトル】水素化ホウ素ナトリウム還元による金ナノ粒子の簡易合成と配位子置換
【DOI】https://doi.org/10.2116/bunsekikagaku.68.751
この論文は、J-Stageより無料でダウンロードできます。
2019年9月25日付(冊子体)のアメリカ化学会「Industrial & Engineering Chemistry Research」誌に研究成果が論文掲載されました。
【DOI】https://doi.org/10.1021/acs.iecr.9b02727
【概要】この論文は,バクテリアの代謝物の一つであるデスフェリオキサミンBを化学的に固定化した樹脂を用いてウランの吸着材を合成・評価したものです。
ウランは,世界的には核燃料で需要が伸び,また,現在では高機能性の触媒としても多くの分野での利用が期待されている物質で枯渇が懸念されています。
従来のウラン吸着剤の中でも,ウランを優先的かつ効率的に回収します。吸着量も非常に大きいです。
This work describes modification of a micropolymer resin with microorganism metabolite desferrioxamine B and the evaluation of its adsorption property for U(VI). The particles with specific sizes exhibit a uniform spherical shape, thus enabling the design of either batch or flow column systems with good adsorption ability and can endure under high pressure.
【備考】この論文は,Ind. Eng. Chem. Res. 誌(58巻(38号) 2019年)においてSupplement Coverに選ばれました↓
9月17日~19日、東京大学 本郷キャンパスにおいて開催された2019年度 日本地球科学会年会に大学院生1名が参加し、研究成果発表を行いました。
タイトルは次のとおりです。
・下出凌也、宮崎隆、若木重行、鈴木勝彦、高貝慶隆、“Taアクチベーターにより発生する多原子分子が表面電離型質量分析計のSr分析に与える影響~イオン収率とX線解析プロファイルの観点より~
高貝先生が、日本分析化学会および日本分析機器工業会が主催する「先端分析技術賞JAIMA機器開発賞」を受賞 しました。
この賞は、先端的分析技術開発(機器開発、分析・評価技術開発、分析用新規物質の開発、など)や実用化において、優秀なる業績を示した個人あるいはグループに対して授与される賞で、高貝先生の研究業績「放射性ストロンチウムの迅速分析装置の開発」が評価されました。
2019年9月12日に表彰式が行われ、日本分析化学会第68年会では受賞講演も行われました。
2019年7月20日(土)東北大学環境科学研究科(仙台市)において、みちのく分析科学シンポジウムが開催されました。当研究室からは、大学院生の藁谷および青木が研究成果発表を行いました。
発表題目は、以下のとおりです。
・藁谷朱里、高貝慶隆「混合還元剤による室温での異方性金ナノ粒子の合成と分光学的特性」
この発表で,藁谷は、優秀ポスター賞(発表者17件中,3件)を受賞しました。
・青木譲、阿部未姫、佛願道男、大沼知沙、藤原健壮、高貝慶隆、「デスフェリオキサミンB固定化マイクロポリマーを用いる強酸性溶液中のジルコニウムおよびハフニウムイオンの吸着挙動」
2019年7月5日(金)、東京電力ホールディングス株式会社様より福島大学に対して「難分析核種計測法の開発による福島第一原子力発電所廃炉作業効率化への貢献」の名目で感謝状が贈呈されました。
贈呈式は福島大学にて行われました。これは当研究室が中心となって開発した「放射性物質ストロンチウム90の自動分析装置」により、従来は2週間から1か月程度かかっていた廃炉分析業務の分析時間が30分程度に短縮したことによるものです。この装置は、2014年12月から福島第一原発構内で活用されています。
感謝状「貴学は難分析核種である放射性ストロンチウムを迅速に計測する手法を開発されました。
この技術により,福島第一原子力発電所における汚染水分析の作業を迅速かつ確実に
行うことが可能となりました。本技術開発にあたり,事故後早い時期から発電所の現場に
率先して来所され,当社と密に協調いただき,分析業務に携わる当社社員の技術力向上にも
ご尽力いただきました。そのご尽力・ご功績に対し,ここに感謝の意を表します。」
また、この内容は、地元の新聞紙にも掲載されました。
2019年6月28日のアメリカ化学会「ACS Omega」誌に研究成果が論文掲載されました。
【DOI】https://doi.org/10.2116/analsci.34.387
【備考】オープンアクセスのため,購読費用が発生しません。
Cited from ACS Omega
2018年12月21日のアメリカ化学会「ACS Omega」誌に研究成果が論文掲載されました。
【著者/論文誌名】M. Konno, Y. Takagai*: ACS Omega, 3(12), 18028-18038 (2018).
【DOI】https://doi.org/10.1021/acsomega.8b02640
【備考】この論文は,アメリカ化学会ACS Omega誌の2018年Altmeric(オルトメトリクス)スコアで3位であったと発表されました。⇒ 記事
【備考】オープンアクセスのため,購読費用が発生しません。
Cited from ACS Omega
高貝先生が、日本分析化学会東北支部が主催する「東北分析化学賞」を受賞 しました。
「東北分析化学賞」は、分析化学の進歩に寄与する優れた業績をあげた者に対して授与される賞で、高貝先生の研究業績「濃縮分離法の構築による微量成分の迅速分析に関する研究」が評価されました。
2018年12月8日に表彰式が行われ、受賞講演も行われました。
高貝先生が、公益社団法人新化学技術推進協 会(JACI)が主催する「2018 新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞」を受賞 しました。 新化学技術研究奨励賞は, JACI の産学官連携活動の一環として、化学産業の発展に必要な研究分野を指定し、応募された研究テーマの中から独創的な萌芽研究が選定されます。その中でも、高貝准教授が受賞したステップアップ賞は、過去の受賞者の中から受賞後の研究に対して斬新なアイデアに対して、切れ目の無い継続的な研究助成を行うことにより、研究成果の産業界への早期活用を図ることを目的に授与される賞です。
なお、こちらの内容に関しては、地元の新聞にも掲載されました。
【受賞概要】
2018新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞
福島大学 共生システム理工学類 高貝 慶隆
『放射性ストロンチウム分析の革新的な分析感度増幅システムの開発と福島第一原子力発電所廃止措置への展開』
2018年4月8~13日において、ハワイ島で11th International Conference on Methods and Applications of Radioanalytical Chemistry( MARC XI)が開催され、本研究室の研究成果発表を行いました。招待講演、オーラル発表、ポスター発表を行いました。
・M. Abe, M. Butsugan, Y. Takagai, “Development of Shiderophore Chelate-Modified Polymer Particle and Its Application to Removal of Uranium Ion”
・M.Furukawa, H.Ogata, Y. Takagai, “Development of ICP-MS or ICP-OES Dual Spray Chamber for Switchable Analysis in One Sample Injection and Its Application to Radioactive Material Analysis and Related Chemical Analysis” 【招待講演:Y. Takagai】
・Y. Takagai, M.Furukawa, “Rapid Analysis of Strontium 90 by Inductively Coupled Plasma Quadrupole Mass-Spectrometric Approach.”
特許が認定されましたので、お知らせいたします。
◆発明の名称「対象物質の分析方法及び分析装置」
・特許認定6315430号(2018年4月6日登録)
・発明者 高貝慶隆,古川真
・出願人 福島大学,(株)パーキンエルマージャパン
・出願番号 特願2016-75872
・出願日 平成28年4月5日
カラムによる対象物質の分離精製において、対象物質の回収率を容易に測定することができる技術を提供する。