藁谷朱里さんの研究成果が、2021年9月14日のアメリカ化学会「Langmuir」誌に論文掲載され、論文誌のSupplimental Coverに選ばれてハイライトされました。
【著者/論文誌名】A. Waragai, T. Nakagawa, W. L. Hinze, Y. Takagai, Langmuir, 37(36), 10702-10707 (2021).
【DOI】https://doi.org/10.1021/acs.langmuir.1c01303
【概要】この研究は、ナノ粒子の中でも「ナノアーチン」とよばれる”棘”をもった金ナノ粒子を簡単に合成する方法を見つけたというものです。。
ナノアーチンのサイズや形状を制御しながら合成することは大変難しいです。
金ナノ粒子を合成するとき還元剤を使用します。一般的にアスコルビン酸を使用すると球形の金ナノ粒子が出来ることが知られています。
また、水素化ホウ素ナトリウムを使用すると、やはり球形の金ナノ粒子が生成します。
ところが、この二つをある割合で混ぜて使用すると、ある条件で↓のような棘を持つナノ粒子ができます。
このメカニズムや粒子の制御方法などを論文で記載しています。