海外演習@コロラド州立大学

皆さんこんにちは,一十です。

初めてブログを投稿いたします。よろしくお願いいたします。

 

今回のトピックは,2023年8月26日から9月5日にかけて,コロラド州立大学(CSU)で実施された海外演習です。

 

参加者は,ごまひさん,ポルコさん,そして私の3名です。

 

コロラド州に位置するデンバー国際空港までのフライト時間は13時間を要し,その時間をどのように過ごそうか,

出発前日まであれこれ思案していた私でしたが,機内が非常に快適だったこともあり,ひたすら眠り続けて

しまいました。

 

何度か名探偵コナンの新作映画を視聴しようとトライしましたが,気が付くと,さきほどオープンしたはずの

巨大施設が爆破されていたり,すでに眠りの小五郎が発動していたりと全く内容がつかめないまま犯人が

分かってしまい,途中で断念しました。

 

こちらは,私が食べ損ねた機内食です。

夢の中にいた私は,行きと帰りのいずれも朝食にありつけず,着陸後の機内食トークに参加できませんでした。

 

その後,現地時間8月26日(土)の21時30分にデンバー空港へ到着し,空港までお迎えにきてくださった

CSUのジョンソン先生,ラルフ先生のお車で市街地まで乗せていただき,ホームステイ先の学生と合流しました。

 

翌日は繁華街を散策した後,今回お世話になる研究室のみなさまが準備してくださったバーベキューに

参加しました。大きなパティを挟んだ自家製ハンバーガーがとても美味しかったです。

 

また,バーベキュー会場にてゲートボールと類似した球技であるクロッケーに挑戦しました。

 

白熱した最下位争いを繰り広げる私たち。

 

度重なるミスショットを見かね,打ち方のご指導をされる高貝先生。

 

そして,いよいよ月曜日から大学でのプログラムがスタートしました。

 

海外演習のプログラムは,放射線をテーマに講義,実験および施設見学の3つのセクションから構成されており,

基本的な1日の流れとしては,午前中に講義を受講し,午後に実験もしくは施設見学を行いました。

 

初日のキャンパスツアーの様子です。とにかく広大なキャンパスに圧倒されました。

 

まず,講義では放射性壊変等の基礎的事項や,液体シンチレーションカウンタ等の放射線測定器について

理解を深めました。

さらに,私たちの要望を受け,放射線が人体に与える影響についても取り扱っていただきました。

 

被ばく事故の被害に遭われた方の痛ましい写真を拝見し,産業利用が進む中で,放射線を正しく理解し,

管理・防護することが大切であると改めて実感しました。

 

次に,実験では,沈殿およびキレート作用を利用した放射性核種の化学的な分離の手法について学びました。

親核種である137Cs(半減期30.17年)から娘核種である137mBa(半減期2.55分)を沈殿生成によって分離する

という実験では,CsとBaの共沈が原因で,残念ながら,γ線カウンタの数値が本来そうなるはずの推移を

示しませんでした。

 

そのため,その晩は,実験失敗によって受けた心の傷をステーキで癒しました。

 

 

最後に施設見学では,研究用の小型原子炉へ案内していただきました。

 

 

私たちが伺った際は,原子炉は稼働しておらず少し残念でしたが,施設内部をくまなく見せていただき,

大変貴重な経験となりました。

 

 

年度初めで非常にお忙しい中,手厚いサポートをしてくださったCSUのみなさま,

また,海外渡航の経験が乏しい私たちにご同行してくださった高貝先生,誠にありがとうございました。

 

一十