日本分析化学会「Analytical Sciences」誌にプルトニウムの分離に関する論文が掲載されました

博士課程の青木譲さんの研究成果が、日本分析化学会の英文誌「Analytical Sciences」誌の2021年11月号に論文掲載されました。

【著者/論文誌名】J. Aoki, C. Oonuma, R. Sudowe, Y. Takagai, Anal. Sci., 37(11), 1641-1644 (2021).

【タイトル】Adsorption Behavior of Pu(IV), Am(III), Cm(III), and U(VI) on Desferrioxamine B-immobilized Micropolymer and Its Applications in the Separation of Pu(IV)

【DOI】https://doi.org/10.1021/acsomega.1c02756

【概要】私たちの研究室では,微生物の代謝物であるデスフェリオキサミンBを組み入れた樹脂(マイクロポリマー)を開発しています(Ind. Eng. Chem. Res., (2019).)。

今回,この樹脂にプルトニウム(IV)などの放射性物質がどのように吸着するのか,吸着特性を調査したものです。試料水のpHをコントロールすると88~97%でよく吸着することがわかりました。その一方で,pH 2の弱酸性にするとプルトニウム(IV)を他の放射性核種から分離できる可能性を見出しました。

なお,この研究は,米国の大学との共同研究によるものです。

  アメリカの管理区域で実験中の青木君