Archive for 9月, 2019

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アメリカ化学会「Ind. Eng. Chem. Res.」誌にウランの吸着材に関する論文が掲載されました

2019年9月25日付(冊子体)のアメリカ化学会「Industrial & Engineering Chemistry Research」誌に研究成果が論文掲載されました。

【著者/論文誌名】Y. Takagai*, M. Abe, C. Oonuma, M. Butsugan, W. Kerlin, K. Czerwinski, R. Sudowe: Ind. Eng. Chem. Res., 58(38), 17928-17936 (2019).

【タイトル】Synthesis and Evaluation of Reusable Desferrioxamine B Immobilized on Polymeric Spherical Microparticles for Uranium Recovery

【DOI】https://doi.org/10.1021/acs.iecr.9b02727

【概要】この論文は,バクテリアの代謝物の一つであるデスフェリオキサミンBを化学的に固定化した樹脂を用いてウランの吸着材を合成・評価したものです。

ウランは,世界的には核燃料で需要が伸び,また,現在では高機能性の触媒としても多くの分野での利用が期待されている物質で枯渇が懸念されています。

従来のウラン吸着剤の中でも,ウランを優先的かつ効率的に回収します。吸着量も非常に大きいです。

This work describes modification of a micropolymer resin with microorganism metabolite desferrioxamine B and the evaluation of its adsorption property for U(VI). The particles with specific sizes exhibit a uniform spherical shape, thus enabling the design of either batch or flow column systems with good adsorption ability and can endure under high pressure.

【備考】この論文は,Ind. Eng. Chem. Res. 誌(58巻(38号) 2019年)においてSupplement Coverに選ばれました↓

 

 

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地球化学会 年会

 

皆様お久しぶりです。

s少年です。2019.9月17-19日に地球化学会 年会で発表してきました。

参加者は私と先生です。

 

 

 

 

 

 

場所は東京大学でした。

かの有名な赤門です。

 

 

 

今回私はポスター発表をしてきました。

昨年発表した時よりも、議論が白熱した気がします。

きっと、成長した成果ですね。

 

 

 

 

 

私が地球化学会に参加するのは、(無事に卒業できれば…)おそらく今年が最後でしょう。

来年は、高貝研究室の誰が参加するのでしょうね。楽しみですね。

 

s少年

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日本地球科学会年会(東大)で研究成果発表を行いました。

9月17日~19日、東京大学 本郷キャンパスにおいて開催された2019年度 日本地球科学会年会に大学院生1名が参加し、研究成果発表を行いました。
タイトルは次のとおりです。

・下出凌也、宮崎隆、若木重行、鈴木勝彦、高貝慶隆、“Taアクチベーターにより発生する多原子分子が表面電離型質量分析計のSr分析に与える影響~イオン収率とX線解析プロファイルの観点より~

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高貝先生が先端分析技術賞JAIMA機器開発賞を受賞しました

高貝先生が、日本分析化学会および日本分析機器工業会が主催する「先端分析技術賞JAIMA機器開発賞」を受賞 しました。

この賞は、先端的分析技術開発(機器開発、分析・評価技術開発、分析用新規物質の開発、など)や実用化において、優秀なる業績を示した個人あるいはグループに対して授与される賞で、高貝先生の研究業績「放射性ストロンチウムの迅速分析装置の開発」が評価されました。

2019年9月12日に表彰式が行われ、日本分析化学会第68年会では受賞講演も行われました。

日本分析化学「ぶんせき」2019年8月号掲載

 

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海外演習2019

2019. 8/26~9/6の日程でコロラド州立大学での海外演習に参加してきました!

高貝研究室からはB4 1名(履修),M1 1名(研究)の参加です。

平日は大学で主に放射線に関する講義を受けたり実験を行ったりし,授業後や週末はバディと過ごしました。

【講義編】

 

 

 

 

 

 

コロラド州立大学で放射線がDNAに与える影響について実験を行いながら学習しました。

化学操作によって細胞分裂を止め,染色したDNAを観察しました。

 

 

 

 

 

 

実際に異常な染色体を観察することができ,とても面白かったです!

しかし日本人しかいなかったため,せっかく英語に慣れてきた耳が日本語モードにリセットされてしまいました…(笑)

 

 

 

 

 

 

別の日には,霧箱による石からの放射線の観察と半減期の測定実習を行いました。

写真では石から放射線がたくさん出ていることが確認できると思います。

福島大学にも霧箱はありますが,日本と比較してアメリカは放射線が多いなと目で見て実感することができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

また,NaI(Tl)シンチレーション検出器をもちいて,Ba-137mの半減期を測定しました。

線源はなんと非密封…!日本では考えられないなと思いました。

得られた結果も理論値に近い値だったので良かったです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大学院の講義(ロッキー山脈国立公園での放射線の測定実習)にお邪魔して,ロッキー山脈に登ってきました!(車で…笑)

私が携帯で確認した標高は3,700mと富士山と同じくらいの高さでした。山の様子が日本と違っていて,道中は岩肌がむき出しの部分が多い印象でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学生さんが「ここは川の始まりで,こっち側は大西洋,向こうは太平洋に流れるんだよ」と教えてくれました。

日本では考えられないスケールの大きさですね…笑

 

 

 

 

 

 

 

 

途中立ち寄った湖で,野生のリスを見ることができました!!

こんなに近くでリスを見たのははじめてでした。

【週末編】

 

 

 

 

 

 

 

滞在中,計3回のBBQに参加しました!各家庭に写真のようなグリルがあってびっくり…

「アメリカの人たちはいつもこんなにBBQをするの?」とバディに聞いたところ,爆笑していました。

通常のBBQは,月1回程度だそうです。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リスが松ぼっくりを食べると,残された部分はエビフライの形になる」

というのをご存じですか?

私はどこかで聞いたことがあったのですが,なんと実物を見ることができました!!

思った以上にエビフライそっくりでした。(笑)

この写真を撮影した後,30個ほどのエビフライを発見しました!

 

 

 

 

 

 

 

 

アメリカといえば,メジャーリーグですよね!

この日はコロラドの州都デンバーで試合があったので観戦に行きました。

残念ながら試合は負けてしまいましたが,とても楽しい野球観戦でした!

 

 

 

 

 

 

 

 

野球観戦の後,遊園地に行きました。

ほとんどが絶叫系だったのはアメリカだからでしょうか…

私は絶叫系が乗れないのですが,一番ハードルが低そうな写真のジェットコースターに乗ってみました。

怖かったです(笑)

楽しかったのですが,しばらく遊園地はいいなと思った日でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

日の夕方,バディの家で休んでいて庭に出てみると…

ステーキ級の大きさのお肉を庭で焼いていました。(笑)

日本では考えられない大きさのお肉でした…

「アメリカは肉が安いからこういうこともあるよ」とのこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

バディの家ではジャーマンシェパードのミックス犬を飼っていたので,たくさん遊んできました!

実家で小型犬のチワワ2匹を飼っているので,中型犬と遊ぶことはほとんどなく,とても新鮮で楽しかったです!

そして何より人懐っこくてとても可愛かったです…

コロラドは中・大型犬が多かったのですが,ハイキングに連れていくため大きい犬種が好まれるそうです。

 

【まとめ】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英語での講義・意思疎通など大変なことも多かったですが,海外で2週間弱を過ごすという貴重な経験をすることができました。

一番大変だったのは時差ボケ,その次に食事の味の濃さ,その次に英語でした。(笑)

滞在終盤はお茶漬けが食べたくて仕方なかったので,帰国後すぐに東京駅でお茶漬けを食べました。

機会があったらまたアメリカへ行きたいと思います!

A-No