英国王立化学会『Chemical Communication』誌に研究成果掲載&バックカバーでハイライトされました。

イギリス王立化学会の『Chemical Communication』誌のissue 65 (4th Aug 2016)に研究成果が掲載されるとともに,当該号のバックカバーデザインに選ばれました。

【著者/論文誌名】Yoshitaka Takagai, Ryo Miura, Arata Endo, Willie L. Hinze, Chemical Communications, 2016, 52,10000-10003.

【タイトル】One-Pot Synthesis with in situ Preconcentration of Spherical Monodispersed Gold Nanoparticles using Thermoresponsive 3-(Alkyldimethylammonio)-propyl Sulfate Zwitterionic Surfactants

【カバーデザイン】 RSCのサイトより,PDFが無料でダウンロードできます。   1

【概要】

金ナノ粒子(AuNP)は,様々な分野で応用されている最先端の機能性材料の一つです。しかし,AuNPは,濃度が高いと容易に凝集してしまう性質があります。したがって,高濃度の状態で,AuNPの単分散の状態を保つことは大変困難です。本研究では,温度感応性界面活性剤を用いることで,合成・濃縮・抽出のプロセスをワンステップで行い,単分散状態の高濃度のAuNPを作ることに成功しました。界面活性剤には,両性イオン界面活性剤を使用して,金イオンからワンステップで合成・濃縮・抽出し,市販のAuNP溶液の約250倍の高濃度状態を作成しました。この状態は,室温で少なくとも3ヵ月間以上,維持できることを実証しました。